2014年12月9日火曜日

こっそり教える!タシケント観光の穴場スポット

ヒヴァ・ブハラ・サマルカンド———

ウズベキスタンの3大観光都市といえば、この3つ。
確かに、これらの都市には荘厳な歴史的な建造物や遺跡が多々あり、その美しさたるや、それこそ筆舌に尽くしがたいもの。

それらの都市を差し置いて、今回はタシケントを紹介したい。
なお、ブハラとサマルカンドに関しては、かつて筆者も弾丸旅行の様子(サマル編ブハラ編)を紹介しているので、興味のある方はそちらを参照されたい。

タシケント中心部、アミール・ティムール像
これについては一般的なガイドブックにも掲載されているので、説明は彼らに任せることとし、
本稿では元気よく省略する (!)

ウズベキスタンは各都市間のフライトがまだまだ未整備で、基本的に地方都市に行く際には首都・タシケントから行くことになる。また、ウズベキスタンへの海外からの空の玄関口は、ほぼ必ずと言っていいほどにタシケントだ。

ウズベキスタンに訪れる際には必ず立ち寄るのに、観光都市として取り上げられることがイマイチ少ないタシケント。

ちなみにタシケントはこんな穏やかで素敵な街。

筆者が愛してやまないタシケントの観光案内には載らないスポットを、筆者の独断と偏見でこっそりと、求められてもいないのに勝手にお教えしたい


1. アミール・ティムール博物館 (Amir Timur Muzeyi)
タシケントのド真ん中、鮮やかな青のドームが目を引く建物こそが「アミール・ティムール博物館」である。ウズベキスタン・ホテルの目の前、ランドマークでもあるアミール・ティムール像のすぐそこにあるのでとても目立つ。

ウズベキスタンの英雄であるアミール・ティムールの展示がメインだが、個人的に面白いと感じたのはイスラム・カリーモフ大統領に関する展示である。
大統領の写真や世界の著名人が大統領に宛てた手紙のほか、個人的には「Mustaqillik (独立)」と名付けられた1Fに展示されているプロパガンダ的絵画が気になって気になってしょうがない。

アミール・ティムール博物館の外観。
外から眺めるだけでも十分楽しめるほどに美しい。周囲にはベンチもあるのでちょっとした休憩にも◎
筆者が気になって仕方がない絵画 "Mustaqillik"
未来を担う子ども、ウズの歴史的建造物、豊かな自然、発展を象徴するタシケントの近代的な建築物・・・そして大統領。シュルレアリズム絵画のようで、これはこれで引きつけられる。


なお、入館料は数千スムと比較的安価のはずだが、頻繁に変わるのでここでは明記しない。日本人でも留学生としてウズに滞在している場合は、レギストや学生証を見せると無料になる。(要交渉)
ウズベキスタンがどんな国なのか、大統領がどんな人物なのか、この博物館を見れば何となく雰囲気が伝わるだろう。


2. 公共交通機関
・タシケント市バス
タシケントは公共交通機関がそこそこに発達している。市民の足となるのは、主にメトロ・市バス・路面電車・タクシー(白タク)などが挙げられる。
ここでは観光客にも分かりやすいメトロと市バスを取り上げよう。
典型的なタシケント市バス。手前に写る大型のものはメルセデス社製で乗り心地がよい。
後ろにある小さなものはISUZU社製で古いものが多く、かなり揺れる。が、これを乗りこなせたら立派なタシケント市民だ。
タシケント市内のあちこちに安価で行くことができるのが、この緑色の市バス。
筆者の留学開始当時は700スム(2013年3月)だったのが、留学が終わる頃には800スム、2014年12月現在は1000スムまで上がったという。
それでもタクシーが4000-5000スム程度かかることを考えると、まだまだ安い。


バスがオススメな理由はいくつかある。運賃は一律なので、路線によっては市内をグルリと見て回れるのはもちろん、何よりもタシケント市民のごくごく普通な生活を垣間見ることができるのだ。
通勤通学途中の市民、買い物に行く年金暮らしのお年寄り、たまに乗って来るジプシーの母子・・・ここには小さなタシケントがある。

なお、バスは基本中乗りで、乗ったあとにやって来る車掌に運賃を払う。すると、左図のようなAvtobus chiptasi (乗車券)を切って渡してくれるので、降車までは持っているようにしよう。これが運賃を払った証明になる。
なお、大体の路線は複雑なので、地図できちんと確認するなり、車掌に行き先をきちんと聞く必要がある

・タシケント地下鉄
中央アジアで初めて地下鉄の操業が始まったのは、我らがタシケント。
ソ連時代に国内7番目の路線として1977年に開業になり、現在も変わらず操業している。
留学当時暮らしていた場所から最寄り駅の一つだった、Hamid Olimjon駅

特筆すべきはそれぞれの駅のホームの美しさ!
タシケント市内の地下鉄は撮影が禁止されているので満足な写真はないが、それぞれの駅に特徴があり、いずれも美術館のような美しさである。
とりわけ細かな装飾が凝っているので、日がな一日、気になった駅で降りて駅の装飾を楽しんだあと、またやって来た電車に乗ることを楽しむこともできる。
なお、駅の装飾に関してはこのページが詳しい。

なお、ホームには基本的に警察官が1-2名おり、乗客を見張っているのでむやみにカメラを出したりするとトラブルの元になるので注意が必要だ。


運賃はバスと同額で、2014年12月の段階で1回1000スム。メトロの出入り口に入ると、小さな窓口があるので、そこでお金を出すとその分のジェトン(左図、水色のコインのようなもの)と引き換えてもらえる。これをゲートにあるジェトン投入機に入れればゲートを通ることができる。

なお、このゲートの手前には基本的に警察官がおり、荷物チェックがある。外国人は例外無く一度はチェックされるのでパスポートの準備をしておこう。(なお、筆者は現地化したため1年間で1度しかまともにチェックされなかった)


3. タシケント中央郵便局
ソ連的なものを未だ色濃く残すウズベキスタンで、より濃密なソ連体験をしたい場合——
きっとその欲望はタシケント中央郵便局に行くことによって満たされるに違いない。
デデマンホテルやアライスキー・バザールの近くにあるのでロケーションは良好。
アミール・ティムール駅から徒歩5分ほど。

とにかく局員の対応がロシアのそれ以上にソ連的だ。
基本的に「無表情・高圧的・不親切」の3拍子を揃えた局員には感動さえも覚えるかもしれない。(もちろん局員による。笑顔で親切にしてくれる人だっている。)
郵便料金は非常に安く、日本に封書を送るのに2000スム程度なので、日本円にして100円もかからない計算だ。
なお、荷物を送りたい場合は「タシケントから荷物を送る、の巻」(2014年2月12日)を参照されたい。


4. ウズベキスタン・ホテルのロビー
これは旅行者というよりは、留学生や安宿住まいのバックパッカー向けの情報になるかもしれない。
この目立つ外装のウズベキスタン・ホテルは、タシケント中心部のアミール・ティムール広場の目の前にある。

タシケントの中心地にあるこの老舗ホテルでは、毎日必ず誰かが結婚式を挙げているため、ロビーにいれば美しい若い夫婦を見ることができるだろう。
それだけではない。このホテルのロビー(とホテルの周囲10m)はパスワードのいらないwi-fiが常時飛んでいる
iPhoneなどの機器を持っていながら、インターネットに恒常的にアクセスできない場合は、このホテルに行けば一時しのぎはできるだろう。

なお、ロビーには小さなカフェもあり、コーヒーやお茶を飲むこともできる。


5. 古本屋街
ЦУМ脇に、100mほど古本屋が軒を連ねる場所がある。
留学生や研究者をはじめとした在留邦人には有名な場所だが、欲しい本があれば新しいものも古いものも、ここの古本商に相談すると手に入るだろう。
とりわけソ連時代に刊行された古い本を手に入れたいときにはココ。

オレンジ線の部分が古本屋街。
Kosmonavtlar駅からほどない場所にある。ЦУМからは少々奥に入ったところ。


6. スーパーマーケット
市民の生活が見えるのがスーパーマーケット。普段タシケント市民がどんなものを使い、どんなものを食べているのかがダイレクトに見えて、スーパー巡りはとても面白い。
タシケントの大きなスーパーでは大抵美味しそうなパンが売られている。
実際にとても美味しい。

市内ではKorzinkaMakroといったスーパーが大きなチェーンで、住宅街が近い通りで見かけることができるだろう。
とりわけBunyodkor駅から300mほどのところに、KorzinkaMakroが向かい合っている場所があるので、とにかくスーパー巡りをしたい場合はココがオススメである。

Bunyodkor駅から300mほどのところにある、Samarqand Darvoza

Samarqand Darvoza (サマルカンドの門)と名付けられたこのショッピングモールには、1Fに市内最大級のスーパーがあるだけでなく、2F以降には海外ブランドをはじめ、あらゆる店が軒を連ねる。


7. Uzbek Apparel
可愛らしいウズベクの伝統柄を使った小物やお洋服が欲しい——
そんな願望を叶えてくれるのが、最近できたウズベク伝統柄をふんだんに使った服飾店「Uzbek Apparel」
日本のウズベク伝統柄ファンには、今やすっかりお馴染みの店となった。
Uzbek Apparel公式ページより
このようなアトラスを使った小物類も販売しているとか

なお、場所はHamid Olimjon駅近くにある、ハミッド・オリムジョン広場の一角。
公式ページはこちら


8. 名物!プレジデンツキー(大統領)渋滞
タシケントといえば大統領渋滞。一度は巻き込まれてみたい、大統領渋滞。
大統領渋滞とは何か?
ウズベキスタンの大統領は、出勤退勤の際にタシケントの目抜き通りを全て通行止めにして、大統領公邸とオク・サロイと呼ばれる大統領宮殿(執務する場所)の間を行き来する。
当然、通行止めの間は激しい渋滞になるのだが・・・
大統領渋滞に巻き込まれると、道路はこんな感じで阿鼻叫喚となる

時間とルートはその日によって異なるのだが、大きな通りは確率が高い。
例えばMustaqillik shoh ko'chasi (独立大通り)沿いに一時期暮らしていたわたしは、毎夕18時頃になると大統領の車列がもの凄い勢いで通過するのを目撃したことがある。

なお、そうした通りはプレジデンツキーと呼ばれ、大統領車列が通過する15-20分くらい前になると外にいる警官がそわそわと笛を鳴らし、「窓を閉めろーー!窓を閉めろーー!大統領が来るぞーー!」と大声で知らせるのである。


9. タシケント国際空港
筆者がこっそり「ウズベキスタンの洗礼」と呼んでいる場所を最後に紹介したい。
それは、ウズベキスタンに来る誰もが通る道、タシケント国際空港である。

世界の空港のワースト5に見事ランクインしたタシケント国際空港は、サービスや空港の設備といったあらゆる面において「洗礼」と呼ぶにふさわしい
飛行機を降りると、真っ先に走り出す人々。
一目散にパスポート・コントロールに向かい、列というよりは群れを形成する。
ここでスタートダッシュが切れなければ、群れの最後のほうに追いやられ、1時間はかかってしまう。

かろうじてパスポート・コントロールを抜けたあとに荷物を受け取る作業があるのだが、これもまたなぜだか時間がかかる。人によっては2時間ほどかかる場合もあるとか、ないとか。
荷物が流れて来るベルトコンベアの設計が悪いのか、荷物はコンベア上のカーブで落ちたり、詰まったりするのも見ものだ。
何とか荷物を受け取ったあとに待ち受けているのが、税関申告と荷物検査 (!)
ここでは基本的にはトラブルがないはずだが、何よりも行列や、割り込んで来る人々と闘うことになる。
覚えておこう、タラップを降りたら全力ダッシュあるのみだ

命からがら・・いや、何とか空港を出るのは到着の2時間後。
すっかり疲弊したあなたに襲いかかるのは、煩わしいほどのタクシーの客引きだ。

・・・と、面白おかしく書き連ねたが、早く出るためのコツがある。

荷物は預ける段階で"Fragile (壊れ物)"タグを付けてもらう。
タシケントでも比較的優先されて荷物が出て来る。そもそも預け荷物ゼロが最も早く出る方法でもある。
飛行機を降りたらとにかくダッシュすること。
パスポート・コントロールに群れができる前に辿り着け!
税関申告書は機内で書いておくこと。必ず2枚書いておくこと!
なお、書き方例はこちらから。


このように、タシケントも実に楽しめる要素がたくさんある街なのだ。
美味しいものだってたくさんある。
実は観光名所もあるが、これはガイドブックにお任せしよう。

タシケント・タワーというベタな観光名所からは、こんな綺麗なタシケントの夜景だって楽しめる


なお、タシケントの食事処やスーパーマーケットなどを掲載した、筆者作成の地図も紹介しておきたい。
その名も「タシケント美味いものMAP (2013-2014)」
筆者が留学中の情報なので、年々情報が古くなっていくことが想像できるが、2014年12月現在はまだまだ使えるようだ。



ウズベキスタンにはまだまだ無料のwi-fiは少ない。
ウズベキスタン旅行中に旅行情報がほしくなってしまいそうなら、日本出発前にポケットwi-fiをレンタルしていくのがオススメである。筆者のオススメはウズベキスタンでも利用できる「イモトのwi-fi」!


ブログランキングに登録中です。クリックで応援をよろしくお願いいたします!
そのほか、素敵な中央アジア情報にも出会えるかも?
にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ

2014年11月10日月曜日

ウズベキスタン留学記 ~留学先としてのウズベキスタン

このブログに、ウズベキスタン留学に関心を持っていらっしゃる方が思いのほか多いことに気がついた。また、筆者の通う筑波大学でも、留学先としてウズベキスタンに興味関心を少しでも持っている(しまった)人が多いらしく。

ところが、筆者の通う筑波大学は、いつまで経ってもわたしに留学体験記の提出を求めてくれないので、今回はこのブログ上で勝手に留学情報を書き連ねていきたい。
誰かにとって、何らかの参考になればと願いつつ、この投稿では、主に大学間協定に基づいた交換留学に関して述べていく。

ちなみにウズベキスタンはこの真ん中のピンクの国!

なお、筆者が調べてみたところ、現在日本の大学でウズベキスタン国内の大学と協定校があるのは以下の表の通り。他にもあるかもしれないが。(この中でも特に相互に留学生が派遣されているのは、東京外国語大学を筆頭に、筑波大学、時おり法政大学と早稲田大学といったところか。なお、私費枠で来る学生・研究者等は含まない。)

ウズベキスタンの大学 (順不同) 協定のある日本の大学 (順不同)
タシケント国立東洋学大学 筑波大学、東京外国語大学、法政大学、東洋大学、福岡女子大学
世界経済外交大学 筑波大学、名古屋大学、早稲田大学、国士舘大学
ウズベキスタン国立大学 早稲田大学、東京農工大学
タシケント国立法科大学 名古屋大学、三重大学
タシケント国立経済大学 早稲田大学、拓殖大学
タシケント金融大学 (経営学部) 横浜国立大学
サマルカンド国立外国語大学 筑波大学、国士舘大学
サマルカンド国立大学 大阪大学、名古屋大学(法学部のみ)

帰国から半年が経ち、少しずつ留学生活から距離を置いて見つめられるようになってきた今日この頃。留学体験記を書くなら、記憶が鮮明で、且つ自分の中でも色々なことがまとまってきた「今」が最適かもしれない。(勝手に開き直る)

なお、書類準備等を済ませた方にはこちらのほうが有益かもしれない。
「ウズベキスタン留学前準備あれこれ」
「留学で役立つ!必修ウズベク語」

では、まずは参考までに、ざっくりとわたしの留学情報から。


1. 留学先・留学期間・形態
受入先: 世界経済外交大学 (Jahon Iqtisodiyoti va Diplomatiya Universiteti, JIDU)
期間:2013年3月~2014年3月 (1年間)  大学間協定による交換留学
形態:単位互換有り(?)⇒ 日本での約40単位分の授業を履修し、成績も受け取ったが日本では書類不備として3単位分しか認められなかった(!)


2. 奨学金等の有無・詳細
あり。
主に、日本学生支援機構(JASSO)による短期派遣奨学金(政策重点枠)にお世話になった。月額7万円程度。給付奨学金のため返済不要。(ありがたい...)


3. 現地生活費
往復航空券(1年間OPEN、大韓航空)は15万円、一時帰国の往復航空券(1か月、大韓航空)は9万円程度。
ひと月あたりの食費・娯楽費・雑費などの生活費は200-300ドル(2-3万円強)。
その他、国内旅行・国外旅行(CIS圏内)にも複数回行ったが、こちらは合算すると1500ドルほど。残念ながらタシケント発着の航空券は結構高い。(ウズ国内線はそこそこ安いのだが)


4. 海外旅行保険
基本的にクレジットカード(複数枚)の付帯保険。
当地に到着してから90日しか保証されないので、7月下旬と12月分だけ保険に加入していた。(旅慣れた人にはオススメ、かなり節約できる。そうでない場合はオススメしない。)

わたしが利用していたカードの付帯保険は、基本的に一度別の国に行き、またウズに入国すれば90日縛りがリセットされる。筆者の場合は確実に8月に一時帰国、12月末にウズ国外に旅行することを早い段階から決めていたので出来た技。(だが、カード会社やプログラムによって異なるので、一度確認したほうがよいだろう)

結局保険を使うことはなかったが、やはり1年間の滞在ともなれば怪我や病気の可能性も大きい。
ウズの場合は病気に罹った場合、一般病院に行くとかえって症状が悪化するおそれがあるので、高額な私立病院に行くことになる。その場合は保険がないと厳しい。


5. 留学準備期間
指導教員に相談を持ちかけたのは留学の1年以上前。
実際に具体的な留学交渉を始めたのは、留学の3か月前。(年末年始を挟んだので年明け後)
紆余曲折を経て、予定していた留学先への受け入れが2ヶ月半前に不可となり、また別の留学先が決まったのは留学2か月前とかなりギリギリ。VISA取得などの留学準備は留学1ヶ月前にまとめて。
但し、留学準備をしっかりしなかった身としては、これには時間をかけるべきだとアドバイスしたい。特に語学。詳細は当ブログの「留学準備編」を参照されたい。


6. VISAの取得に関して
これに関しては、所属大学の国際課などと密に連絡を取り合うことが必要だ。
書類手続きが終わると、留学先の大学からVISA発給のための口上書番号が個人宛て、或いは大使館宛てに送られてくる。その番号を控え、在京ウズベキスタン大使館に行くと、即日無料でVISAが発給される。
なお、VISA取得の書類の書き方については当ブログの「ビザ申請書の記入方法」、一般的なVISA取得方法については「ビザの取得方法」を参照されたい。


わたしが学んだ世界経済外交大学の正門

7. 留学中の暮らしぶり
基本的にまったりとした時間を過ごしていた。
留学中、多くの人はあれもこれも、とたくさんの授業を履修するようだが、甲斐性なしのわたしはウズに着いて3ヶ月でその生活には疲れてしまった。(だが3月-6月ほぼ毎日、あらゆる授業に参加した)
夏以降は火曜・水曜・金曜の午前中にウズベク語の授業を自主的に履修していたのみで、それ以外は何の予定にも縛られない自由な生活をしていた。

以下がある時期(秋-冬)のわたしの暮らしかた。
タシケントは歩くのに心地よい街なので、しょっちゅう散歩をしていた。
日本で買った靴さえ、すぐにダメになった。(ひと月あたりの散歩距離は100kmほど!)


午前
正午
午後
月曜
自由時間
自炊だったり、外食だったり
あてもなく散歩したり、人と会ったり、勉強したり
基本的に自炊、のち勉強
火曜
ウズベク語(現地学生の国語の授業に参加)
学食のサモサと甘いもの
図書館で勉強したり、人と会ったり
基本的に自炊、のち勉強
水曜
ウズベク語(現地学生の国語の授業に参加)
学食のサモサと甘いもの
ロシア語の練習(先生や友人と)、図書館
基本的に自炊、のち勉強
木曜
自由時間
木曜日はプロフの日
散歩ついでに古本屋街を冷やかしたり、人と会ったり、スーパーで買い物したり
基本的に自炊、のち勉強
金曜
ウズベク語(現地学生の国語の授業に参加)
学食のサモサと甘いもの
図書館で勉強したり、人と会ったり
週の終わりを祝って外食
土曜
惰眠を貪るか、散歩に出かけるか
基本的に外食で美味しいものを食べる
自由時間(散歩、バスに乗って市内散策、買い物)
タシケントの日本人と外食
日曜
惰眠を貪るか、散歩に出かけるか
基本的に外食で美味しいものを食べる
自由時間(散歩、バスに乗って市内散策、買い物)
外食が多かった気がする


8. 求められる言語能力
到着後間もなくの、語学の授業やその他生活サポートなどの交渉で難航した。
とりわけ語学の授業の交渉はロシア語かウズベク語で行わなければならず、到着した段階でそれなりの語学力が求められるといえる。

また、基本的には留学生の面倒を見てくれるチューター制度のようなものはないので、勝手に友人をつくり、自分で助けてほしいことを訴える、というのがいちばん手っ取り早かった。
なお、大学によると思うが、わたしの留学先の国際課(英語ができるスタッフはいたが)は不平不満・文句を言うだけで何もしてくれないので頼ることはできない。

なお、日本人留学生の多くがお世話になる東洋学大学にはチューター制度があるらしい。また、ここは日本語ができる学生も多いので、語学に関してはそこまで心配はないだろう。


9. 語学の授業に関して
交渉次第。
今のところ、留学生向けの外国語としてのロシア語とウズベク語の授業が恒常的に開講されているのは、東洋学大学のみ。他の大学や機関では留学生の状況に応じて、交渉次第で開講してもらうのが一般的のようだ。
私の留学した世界経済外交大学にも外国人向けの授業はなかったので、前期のみマンツーマンでウズベク語の授業をしてもらうよう交渉し、後期以降は現地学生の国語(ウズベク語)の授業に混じることとなった。


10. 学校での授業、学校生活の様子
特筆すべきは、ウズベキスタンの大学は、ウズベク語コース(Нац.группа)、ロシア語コース(Рус.группа)の二つに分かれていて、それぞれ授業の内容は同じでも、教授言語が違うことだろう。その中で更に10人程度の細かなグループ分けがされており、5年間(外交大学のみ5年間、他大学は4年間)共に学ぶ。

【専門の授業】
基本的には少人数(10人から、多くても15人程度)。課題の論文や図書をテーマに、先生が学生たちに疑問点などを投げかけ、学生同士で議論をする、というパターンが多かった。また、試験はとてもハードで、口頭試験が多いのも特徴。ただ、どれも留学生であれば辞書の持ち込みなどが考慮されるはずなので、先生に交渉してみるとよいだろう。

【語学の授業】
マンツーマンの場合は、そもそも開講自体も交渉次第。試験等に関しても交渉次第だったり、先生の気まぐれだったりするので、指導時間等を含め、単位が関わってくるのであれば、指導内容も含めて、最初のうちに自分で計画を立て、先生に提示したほうがよいだろう。
既に組まれた授業の場合は、共通の教科書を使って授業が進められていく。試験などに関しては、コンピュータ試験だったり、筆記試験だったり口述だったりするかもしれない。


11. 住居事情
協定校への交換留学であれば、基本的には無料で大学の学生寮に入居できる。学生寮での生活については「ウズベキスタンの大学学生寮での生活」を参照されたい。
タシケント市中心部で部屋を借りるのであれば、ひと月あたり300-400ドルが一般的であろう。少々交通の便が不便にはなるが、市中心部以外は200-300ドル程度の住居も多い。

なお、ウズベキスタンの基本的な住居は家具は備え付けの場合が多く、新たに大きな家財道具等を買う必要はない。また、地区を選べば基本的に停電等は少ない。だが、季節の変わり目(つまり集中暖房が動き出す・止まる時期)には断温水などが頻繁に起こるので、注意が必要だ。


12. 参考になる留学記
東京外国語大学HP「派遣留学体験報告」のページより「タシケント国立東洋学大学(ウズベキスタン)」のページ
この報告の筆者はわたしの留学同期で、最近の留学事情に関して細かく報告している。とりわけ住居環境などの情報に詳しい。

東京大学東洋学研究情報センター「ウズベキスタン留学案内」(島田 志津夫 氏)
2004年に執筆された報告で、一部情報は古くなってしまってはいるが、住居・生活・言語に関する情報は現在と大して変わりない。


なお、情報共有・補足のためにもコメント等での質問などを積極的に受け付けております。


ちなみに、ソウル経由の航空券は格安航空券を検索できるスカイスキャナーがおすすめ。

ブログランキングに登録中です。クリックで応援をよろしくお願いいたします!
そのほか、素敵な中央アジア情報にも出会えるかも?
にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ

2014年10月26日日曜日

ウズベキスタン結婚事情

それは今月頭のことだった。
秋の訪れ、寒くもなく暑くもない心地よい気候の10月 — 年中結婚ブームと言えるほどのウズベキスタンでも、特に結婚式が盛んに行われる時期だ。実際にFacebook上では最近これでもかというほどに結婚式の写真が目に付く今日この頃。


「10月末にも結婚することになった、ぜひ参加して歌を歌ってくれないか」


私にそんなメールを送ってきたのは、かつて「ウズベキスタン恋愛事情(3)」(2013年12月)で取り上げた私の友人だ。
2013年末の段階の話で、彼は当時学部2年生の同じ地方出身の女の子に恋い焦がれていた。当時の彼の様子を、私はこう記している。

彼が今恋焦がれているのは、またもや同じ地方出身の2年生の女子学生。今年度から経済学のゼミを担当している彼のもとで学んでいるのだという。では、夏に恋焦がれていた4年生の女子学生はどうしたのか、というと... 
「まだきちんと返事を貰っていないから、SMSのやり取りは続けてる」 
どうやら、彼は2-3人の女の子に惚れているらしく、その全員とやり取りをしている(!)らしい。そして、とりわけ現在進行形で恋焦がれている2年生の女子学生には毎朝毎晩SMSを3-5通は送っている(!)のだという。返事が返ってくるのは4-5日に1通だそうだが、それでも彼は「返ってこなくても、僕の送ったメッセージが既読になっただけでも嬉しい」(!) と、脳内お花畑全開。

ウズベキスタンの新婚夫婦


そんな"恋多き"彼が、見事に射止めたのは、この当時2年生だった同じ地方の女子学生 — 今は奥様なのだが — なのだ!1年前の今頃はSMSの返信もあまりなかった彼女が、何と彼と結婚することになったのだという。


話を聞くに、彼は周囲の助言に従い、とにかく押しに押したのだという。
地元に帰る際には必ず彼女の分のチケットも買い、学内で会う度に花を渡し、毎日返ってこないSMSを数通送り、愛の讃歌を詠い、それはそれは、ウズベク男児たるもの、というようなアプローチを続けたのだとか。

日本でこれをやると、きっとストーカー一歩手前というか、ストーカーに限りなく近いのかもしれないが、ウズベキスタンでは割とメジャーな恋人ないし奥さんを得るための戦法だ。まさに、恋愛とは戦いなのだ。
彼は彼女のツレない態度にもめげず、時折返してくれるSMSを心の支えに、なんと半年以上にわたってアプローチを続けたという。



まだまだ見合い結婚が優勢なウズベキスタンでは、このような自由恋愛に基づいた結婚は少ない気がするが、徐々に増えてはきている。もちろん、最終的には双方の両親や親戚の許しを得る必要があるのだが、彼らの場合は生まれ育った地区が隣で、お互いに親戚のやりとりもあったそうなので、それはそれは、歓迎されたのだとか。



彼が博士課程を修了したこの夏、とうとう彼女は彼の熱烈なアプローチを受け入れ、彼との結婚を決意した。
ウズベキスタンでは、「付き合う=結婚」という構図がある。とりわけウズベクやタジクといったムスリムの間ではそうした考え方が顕著で、逆にロシア系などの非ムスリムは日本人と感覚的に近い。

実際に、彼らがお付き合いしたのは1ヶ月程度で、その後双方の両親に快諾を得て婚約を発表した。婚約発表から結婚式まで、なんと3週間ほど!
…と日本人なら驚く電撃結婚というか、スピード婚なのだが、ウズベキスタンでは至って普通なのだとか。

そして、実はこの文章を書いている2014年10月26日の今現在、まさにウズベキスタン西部の某都市で彼らの結婚式が執り行われているのである。おめでたい!

ウズベキスタンの結婚式は数日間執り行われるが、
結婚式の始まりには伝統的なラッパや太鼓を持った伝統芸能集団が、新郎新婦を迎える。


招待されながらも、私は日本を離れることができないため、残念ながら参加することはできないが、近しい友人だっただけに何もしないのは申し訳ないため、こうしてブログでお祝いすると共に、ビデオレターを届けることにした。


ちなみに、冒頭のように彼が私に「来てくれ、歌ってくれ」と依頼したのにはワケがある。私はウズベキスタン留学時代に、しょっちゅう結婚式に呼ばれては歌って小銭稼ぎをする、ということをしていた。
そして、昨年12月の段階で「結婚することになったら呼ぶから来てね!」と言われ、私は何も考えずに「当たり前だよ、歌うよ!」と返事したのだ。


メールの返信にはこうあった。

「私たちは幸せになるよ、
いつかまたウズベキスタンに帰ってきたら、私たちの家に来てね

すっかり"私たち"という表現が板についた彼の、今後の幸せな結婚生活を祈りつつ、周囲での結婚ブームに若干焦りを覚える今日この頃のこと。


ウズ行き航空券は格安航空券を検索できるスカイスキャナーがおすすめ。

ブログランキングに登録中です。クリックで応援をよろしくお願いいたします!
そのほか、素敵な中央アジア情報にも出会えるかも?
にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ


そのほか、ウズベキスタンの恋愛事情についてはこちらもどうぞ。

2014年9月16日火曜日

ウズベキスタンのビザ申請書の記入方法

【おしらせ】2017年4月1日より、日本国籍保持者は30日以内の観光目的に限り、ビザが免除されます!


最近、ウズベキスタンのビザ申請書の記入方法を求めてこのサイトにいらっしゃる方が結構いることに気がついた。
(裏方的な話しをすると、ブログの管理画面で読者の皆様がどんな検索ワードでこのサイトに辿り着いたか一目瞭然なのです)

残念ながら、このサイトには「ウズベキスタンのビザの取得方法」の指南はあっても、ビザの取得に必要な申請書の記入方法までは解説していない。


・・・というわけで!


今日は待望の?「ウズベキスタンのビザ申請書の記入方法」を、実際の申請書の記入画面と共に(!) 解説していく。

では、まずはビザ申請書を記入する画面に行ってみよう。
http://evisa.mfa.uz をクリックすると、ウズベキスタン外務省のOnline Visa Applicationという画面が開くはずだ。(下図参照)


ウズベキスタン外務省のEVISAのページ (クリックで拡大)

この画面に辿り着いたら、画面下の"Next"を押すといよいよビザの申請に必要な情報の記入に移る。
ちなみに、IEなら8.0以上、Firefoxなら3.0以上、Operaなら10以上のバージョンである必要があるようだが、このブログを閲覧できるならきっと大丈夫だろう。
ちなみに、最終的にはPDF化されるので、Adobe Acrobat Readerもインストールされている必要がある。(ダウンロードはこちらから)

それでは実際の記入画面を見てみよう。

PERSONAL INFORMATIONの解説 (クリックで拡大)

結構長いので、それぞれのセクションに分けて解説していくことにする。
まずはこの「Personal Information (個人情報)」のセクション。
内容自体はそこまで複雑ではないので、詳細は上記の画像をクリックして拡大していただければと思う。

なお、名前を書く欄が複数あるが、基本的にはSurname(姓)、First name(名)、婚姻などによって旧姓がある場合はPrevious surname(旧姓)の欄を記入するのみで大丈夫だろう。

また、婚姻状況についてはSingle(未婚)、Married(既婚)、Separated/Divorced(離別・離婚)、Widower/Widowed(死別)のいずれかから選択のこと。
既婚を選んだ場合は配偶者の姓名を記入することもお忘れなく。


TRAVEL INFORMATIONの解説 (クリックで拡大)

次は「Travel Information (旅の情報)」のセクション。
こちらも内容自体はそこまで複雑ではないので、画像を拡大して書いてある内容を見れば大丈夫だろう。

注意したいのはDuration of Stay(滞在日数)の項目。
ここは最初に入国する日から、最後の出国する日までの合計日数を記入する。
複数回入国する場合は、ウズベキスタン領内に滞在する合計の日数を書く。


ADDITIONAL INFORMATION (クリックで拡大)
最後に「ADDITIONAL INFORMATION (追加情報)」のセクション。
ここに少々ややこしく、面倒くさい項目がある。
とりわけ「Occupation (職業)」の欄が少々ややこしい。ここの選択欄には

・Diplomats and employees of international organizations
 外交官および国際機関職員

・Chiefs of government structures and eminent government and public figures
 行政機関の役職付きおよび著名人

・Employees of government structures
 行政機関職員

・Chiefs and employees of law enforcement authority, military personal
 法執行機関の役員および職員、または軍関係者

・Representatives of non-governmental and public organizations
 NGOあるいは公共団体の代表

・Representatives of business groups and persons, engaging in individual enterprise
 企業団体および個人企業の代表(駐在員など)

・Journalists, including engaged in journalistic activities independently or in retirement
 ジャーナリスト、独立ジャーナリストや引退したものも含む

・Religious leaders, officers and employees of religious organizations
 宗教活動家および宗教機関職員

・Scientists, representatives of academic groups and think tanks
 研究者および研究団体やシンクタンクの代表

・Drivers of commercial vehicles
 商用ドライバー

・The crew members of aircrafts and trains
 航空機あるいは列車の乗務員

・Students
 学生

・Students and children under school age
 就学していない子どもを同伴する学生

・Retirees
 退職者(年金受給者)

・Housewives and temporarily not workings, etc.
 専業主婦および定職に就かない者、その他

・Athletes
 スポーツ選手

という項目がある。
ただ、会社員(OFFICE WORKERS)や教員(SCHOOL TEACHERS)の項目はない。
この場合は、この選択欄は未選択のまま印刷し、印刷後に手書きで書くとよいだろう。


記入が終わったら、画面下部の「Continue (print form)」をクリックすると、PDFでビザ申請書が出力される。
あとはそれを印刷し、必要があれば手書きで書き足し、証明写真を貼付ければ完成だ。


申請書はこれで完成なので、あとはパスポートとパスポートコピーを持って大使館に提出すればビザの申請は完了だ。
ビザの申請に関しては「ウズベキスタンのビザの取得方法」を参照のこと。


では、ウズに渡航を希望される皆さまが、無事にビザを取得して、素敵なウズ旅行ができることをお祈りしております!ウズベキスタンにいらっしゃい!


ブログランキングに登録中です。クリックで応援をよろしくお願いいたします!
そのほか、素敵な中央アジア情報にも出会えるかも?
にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ

2014年9月15日月曜日

【新版】ウズベキスタン税関申告書の記入例

ウズベキスタンの入国時に提出する必要のある税関申告書

2014年9月より、この税関申告書の形式が変更されたため、新たに記入例を公開する。
なお、旧版の記入例はこちらから。
記入する内容は変わっていない(英語版の表記の不自然さも含めて)が、レイアウトが若干変わって書きやすくなった。


この税関申告書だが、大体は飛行機の中で配布される。
韓国系航空会社の場合は英語・ロシア語・ウズベク語を取り揃えていることがほとんど。
だが、航空会社によっては「ロシア語・ウズベク語のみ」しか取扱いがないこともある。
とりわけ、ロシア経由で入国する場合は英語版がないこともあるだろう。
その場合は諦めてロシア語の税関申告書を記入するか、空港備え付けの英語版申告書で記入するかの二択となる。


ただし、タシケント空港に着くととにかく行列 (というより群れ)がひどいことに気がつくだろう。落ち着いて書く暇などないので、ロシア語であっても勇気を振り絞って機内で書いておきたい。
ロシア語なんて、文字からしてアレルギーが出そう… という方向けに以下内容の解説。
印刷してご利用くださいませ。

なお、この税関申告書は入国時に2枚、出国時に1枚記入する必要がある。
入国時には1枚が返却され、出国時に新たに記入した1枚と入国時に返却されたもの1枚の計2枚を提示する。

ロシア語版の税関申告書 (クリックで拡大)

なお、申告額は「正直に」書こう。
とくに個人旅行者の場合は出国時に厳しく調べられることがあるため、正直に申告するのが無難。(男性の個人旅行者に多い)
また、出国時に入国時よりも申告額が増えているのも大問題になるので要注意。
そもそもウズ国内でキャッシングを利用するのは色々な意味でリスキーなので、現金持ち込みが一番だろう。


なお、今回は英語版の記入例も作成しておいた。

英語版の税関申告書 (クリックで拡大)


以上、2014年現在の税関申告書。
以降は細かな変更点はあるかもしれないが、大きな部分は変わらないだろう。


ウズベキスタンにはまだまだ無料のwi-fiは少ない。
ウズベキスタン旅行中に旅行情報がほしくなってしまいそうなら、日本出発前にポケットwi-fiをレンタルしていくのがオススメである。筆者のオススメはウズベキスタンでも利用できる「イモトのwi-fi」!

2014年9月14日日曜日

ウズベク語の動詞の時制と変化 (ウズベク 3-dars)

気がついてしまった。
日本語で、ウズベク語の動詞の時制と変化について書かれたサイトが、まだないことに。

気がついてしまったら最後、突っ走ってみるのが当サイトの筆者。
ウズベク留学で得たものの一つと言っても過言ではないかもしれない。


…というわけで、今回はウズベク語の動詞の時制と変化を細かくまとめていきたい。
こんなに細かいことを?と思うかもしれないが、たかが細かなこと、されど細かなこと。これらの細かな違いが分かると、きっと役に立つときが来る。
知っておいて絶対に損はない。ワンランク上のウズベク語を目指していこう。


割とどうでもいい話しだが、ウズベク語は基本的な動詞の活用さえ覚えてしまえば、あとは単語をひたすら覚えてしまえばいい。
その活用はロシア語のように複雑ではないし、文法は日本語と近いのでそこまで深く考えなくてもいい。
ちなみに上の図はすべてウズベク語の動詞で形作られている。いくつ意味が分かるかな?
上の単語の解説はこのページの下で!(どれも頻繁に耳にする単語)


現在・未来形 (Hozirgi kelasi zamon fe’li / Настоящее-будущее время)
恒常的に起こっている出来事を述べるときに使う。ertagaなど日時を指定するときには未来をあらわす。(なくてもあらわすこともある)
a/y + 人称接尾辞 (語幹が母音で終わる場合はy (ishlamoqなど)、子音の場合はa(bormoqなど)
(動) ishlamoq - 働く、動作する / (名) bank - 銀行
一人称単数(私)
Men bankda ishlayman.
私は銀行で働いている。
二人称単数(君)
Sen bankda ishlaysan.
君は銀行で働いている。
三人称単数(彼/彼女)
U bankda ishlaydi.
彼/彼女は銀行で働いている。
一人称複数(私たち)
Biz bankda ishlaymiz.
私たちは銀行で働いている。
二人称複数(あなた)
Siz bankda ishlaysiz.
あなたは銀行で働いている。
三人称複数(彼ら)
Ular bankda ishlaydi(lar).
彼らは銀行で働いている。
未来を表す場合
一人称単数(私)
Men ertaga boraman.
私は明日行く。
二人称単数(君)
Sen ertaga borasan.
君は明日行く。
三人称単数(彼/彼女)
U ertaga boradi.
彼/彼女は明日行く。
一人称複数(私たち)
Biz ertaga boramiz.
私たちは明日行く。
二人称複数(あなた)
Siz ertaga borasiz.
あなたは明日行く。
三人称複数(彼ら)
Ular ertaga boradi(lar).
彼らは明日行く。
否定形は ma + y + 人称接尾辞
一人称単数(私)
Men bankda ishlamayman.
私は銀行で働いていない。
二人称単数(君)
Sen bankda ishlamaysan.
君は銀行で働いていない。
三人称単数(彼/彼女)
U bankda ishlamaydi.
彼/彼女は銀行で働いていない。
一人称複数(私たち)
Biz bankda ishlamaymiz.
私たちは銀行で働いていない。
二人称複数(あなた)
Siz bankga ishlamaysiz.
あなたは銀行で働いていない。
三人称複数(彼ら)
Ular bankda ishlamaydi(lar).
彼らは銀行で働いていない。



一般過去形 (O’tgan zamon aniq fe’li / Очевидное прошедшее время)
一般的な過去形。最近起こった出来事を述べるときに使う。
di + 人称接尾辞
(動) bormoq - 行く / (名) kecha - 昨日
一人称単数(私) Men kecha bordim. 私は昨日行った。
二人称単数(君) Sen kecha bording. 君は昨日行った。
三人称単数(彼/彼女) U kecha bordi. 彼/彼女は昨日行った。
一人称複数(私たち) Biz kecha bordik. 私たちは昨日行った。
二人称複数(あなた) Siz kecha bordingiz. あなたは昨日行った。
三人称複数(彼ら) Ular kecha bordi(lar). 彼らは昨日行った。
否定形は ma + di + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men kecha bormadim. 私は昨日行かなかった。
二人称単数(君) Sen kecha bormading. 君は昨日行かなかった。
三人称単数(彼/彼女) U kecha bormadi. 彼/彼女は昨日行かなかった。
一人称複数(私たち) Biz kecha bormadik. 私たちは昨日行かなかった。
二人称複数(あなた) Siz kecha bormadingiz. あなたは昨日行かなかった。
三人称複数(彼ら) Ular kecha bormadi(lar). 彼らは昨日行かなかった。



近い過去形 (Yaqin o’tgan zamon fe’li / Прошедшее причастное время)
kechaなど時間は指定しないが、最近起こったことを述べるときに使う。
gan + 人称接尾辞
(名) maktab - 学校 (大学はinstitutuniversitet)
一人称単数(私) Men maktabga borganman. 私は学校に行った。
二人称単数(君) Sen maktabga borgansan. 君は学校に行った。
三人称単数(彼/彼女) U maktabga borgan. 彼/彼女は学校に行った。
一人称複数(私たち) Biz maktabga borganmiz. 私たちは学校に行った。
二人称複数(あなた) Siz maktabga borgansiz. あなたは学校に行った。
三人称複数(彼ら) Ular maktabga borgan(lar). 彼らは学校に行った。
否定形(1)  ma + di + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men maktabga bormaganman. 私は学校に行かなかった。
二人称単数(君) Sen maktabga bormagansan. 君は学校に行かなかった。
三人称単数(彼/彼女) U maktabga bormagan. 彼/彼女は学校に行かなかった。
一人称複数(私たち) Biz maktabga bormaganmiz. 私たちは学校に行かなかった。
二人称複数(あなた) Siz maktabga bormagansiz. あなたは学校に行かなかった。
三人称複数(彼ら) Ular maktabga bormagan(lar). 彼らは学校に行かなかった。
否定形(2) gan + emas + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men maktabga borgan emasman. 私は学校に行かなかった。
二人称単数(君) Sen maktabga borgan emassan. 君は学校に行かなかった。
三人称単数(彼/彼女) U maktabga borgan emas. 彼/彼女は学校に行かなかった。
一人称複数(私たち) Biz maktabga borgan emasmiz. 私たちは学校に行かなかった。
二人称複数(あなた) Siz maktabga borgan emassiz. あなたは学校に行かなかった。
三人称複数(彼ら) Ular maktabga borgan emas(lar). 彼らは学校に行かなかった。
否定形(3) gan + 所有人称接尾辞 + yo’q
一人称単数(私) Men maktabga borganim yo’q. 私は学校に行かなかった。
二人称単数(君) Sen maktabga borganing yo’q. 君は学校に行かなかった。
三人称単数(彼/彼女) U maktabga borgani yo’q. 彼/彼女は学校に行かなかった。
一人称複数(私たち) Biz maktabga borganimiz yo’q. 私たちは学校に行かなかった。
二人称複数(あなた) Siz maktabga borganingiz yo’q. あなたは学校に行かなかった。
三人称複数(彼ら) Ular maktabga borgan(lar)i yo’q. 彼らは学校に行かなかった。



遠い過去形 (Uzoq o’tgan zamon fe’li / Давно прошедшее время)
かなり昔に起こり、既に完結していることを述べるときに使う。
gan + edi + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men borgan edim. 私は行ったことがある。
二人称単数(君) Sen borgan eding. 君は行ったことがある。
三人称単数(彼/彼女) U borgan edi. 彼/彼女は行ったことがある。
一人称複数(私たち) Biz borgan edik. 私たちは行ったことがある。
二人称複数(あなた) Siz borgan edingiz. あなたは行ったことがある。
三人称複数(彼ら) Ular borgan edi(lar). 彼らは行ったことがある。
否定形は ma + gan edi + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men bormagan edim. 私は行ったことがない。
二人称単数(君) Sen bormagan eding. 君は行ったことがある。
三人称単数(彼/彼女) U bormagan edi. 彼/彼女は行ったことがない。
一人称複数(私たち) Biz bormagan edik. 私たちは行ったことがない。
二人称複数(あなた) Siz bormagan edingiz. あなたは行ったことがない。
三人称複数(彼ら) Ular bormagan edi(lar). 彼らは行ったことがない。


反復過去形 (O’tgan zamon davom fe’li / Многократно-длительное прошедшее время)
過去に繰り返し(あるいは複数回)起こった出来事を述べるときに使う。
ar/r edi + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men borar edim. 私は(何度か)行った。
二人称単数(君) Sen borar eding. 君は(何度か)行った。
三人称単数(彼/彼女) U borar edi. 彼/彼女は(何度か)行った。
一人称複数(私たち) Biz borar edik. 私たちは(何度か)行った。
二人称複数(あなた) Siz borar edingiz. あなたは(何度か)行った。
三人称複数(彼ら) Ular borar edi(lar). 彼らは(何度か)行った。
否定形は mas edi + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men bormas edim. 私は(何度か)行かなかった。
二人称単数(君) Sen bormas eding. 君は(何度か)行かなかった。
三人称単数(彼/彼女) U bormas edi. 彼/彼女は(何度か)行かなかった。
一人称複数(私たち) Biz bormas edik. 私たちは(何度か)行かなかった。
二人称複数(あなた) Siz bormas edingiz. あなたは(何度か)行かなかった。
三人称複数(彼ら) Ular bormas edi(lar). 彼らは(何度か)行かなかった。


現在進行形I (Hozirgi zamon davom fe’li / Настоящее длительное время данного момента)
一般的な現在進行形。発話した瞬間に起きている出来事を述べるときに使う。
yap + 人称接尾辞
(動) o'qimoq - 読む、学ぶ
一人称単数(私) Men o’qiyapman. 私は読んでいる。
二人称単数(君) Sen o’qiyapsan. 君は読んでいる。
三人称単数(彼/彼女) U o’qiyapti. 彼/彼女は読んでいる。
一人称複数(私たち) Biz o’qiyapmiz. 私たちは読んでいる。
二人称複数(あなた) Siz o’qiyapsiz. あなたは読んでいる。
三人称複数(彼ら) Ular o’qiyapti(lar). 彼らは読んでいる。
否定形は ma + yap + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men o’qimayapman. 私は読んでいない。
二人称単数(君) Sen o’qimayapsan. 君は読んでいない。
三人称単数(彼/彼女) U o’qimayapti. 彼/彼女は読んでいない。
一人称複数(私たち) Biz o’qimayapmiz. 私たちは読んでいない。
二人称複数(あなた) Siz o’qimayapsiz. あなたは読んでいない。
三人称複数(彼ら) Ular o’qimayapti(lar). 彼らは読んでいない。
4つの例外
-ib はここでは状態をあらわす動詞の接尾辞
(そのほか、動詞の連用形をつくる接尾辞でもあるが、ここでは省略)
(動) turmoq - 立つ
一人称単数(私) Men turibman. 私は立っている。
二人称単数(君) Sen turibsan. 君は立っている。
三人称単数(彼/彼女) U turibdi. 彼/彼女は立っている。
一人称複数(私たち) Biz turibmiz. 私たちは立っている。



現在進行形II  (Hozirgi zamon davom fe’li / Настоящее время данного момента)
発話した瞬間や前後に起きている出来事を述べるときに使う。また、継続している出来事に対しても使う。
moqda + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men maktabda o’qimoqdaman. 私は学校で学んでいる。
二人称単数(君) Sen maktabda o’qimoqdasan. 君は学校で学んでいる。
三人称単数(彼/彼女) U maktabda o’qimoqda. 彼/彼女は学校で学んでいる。
一人称複数(私たち) Biz maktabda o’qimoqdamiz. 私たちは学校で学んでいる。
二人称複数(あなた) Siz maktabda o’qimoqdasiz. あなたは学校で学んでいる。
三人称複数(彼ら) Ular maktabda o’qimoqda(lar). 彼らは学校で学んでいる。


現在進行形III (Hozirgi zamon davom fe’li / Настоящее длительное время)
発話の際に起こっており、まだ完結していないことを述べるときに使う。文語調のため、会話ではほとんど使われない。
a/y + yotir + 人称接尾辞
(動) yozmoq - 書く
一人称単数(私) Men yozayotirman. 私は(たった今)書いている。
二人称単数(君) Sen yozayotirsan. 君は(たった今)書いている。
三人称単数(彼/彼女) U yozayotir. 彼/彼女は(たった今)書いている。
一人称複数(私たち) Biz yozayotirmiz. 私たちは(たった今)書いている。
二人称複数(あなた) Siz yozayotirsiz. あなたは(たった今)書いている。
三人称複数(彼ら) Ular yozayotir(lar). 彼らは(たった今)書いている。
否定形は ma + a/y + yotir + 人称接尾辞
一人称単数(私) Men yozmayotirman. 私は(たった今)書いていない。
二人称単数(君) Sen yozmayotirsan. 君は(たった今)書いていない。
三人称単数(彼/彼女) U yozmayotir. 彼/彼女は(たった今)書いていない。
一人称複数(私たち) BIz yozmayotirmiz. 私たちは(たった今)書いていない。
二人称複数(あなた) Siz yozmayotirsiz. あなたは(たった今)書いていない。
三人称複数(彼ら) Ular yozmayotir(lar). 彼らは(たった今)書いていない。


かなり目がちかちかするが、ひとまずこれくらいの文法事項を覚えてしまえば動詞については問題ないだろう。(ほかに未来形がまだまだあるが、これは今は疲れたので後日順次更新していく)


さて、このページの冒頭で宣言していたウズベク語の単語についてだが、以下に解説していく。
単語
意味
() turlamoq 変わる、異なる

() uxlamoq 寝る、眠る Kech uxladim - 夜更かしした
() tomchilamoq 降る yomg’ir tomchilay boshladi - 雨が降り出した
() kirmoq 入る、加わる Universitetga kirdim - 大学に入った
() yotmoq 横たわる、休む Karavotda yiglab yotibdi - 彼女はベッドで泣いていた
() bermoq 与える、届ける Buni menga bering - これを私にください
() kelmoq 来る、届く Biznikiga keling - 私たちのところにいらしてください
() yurmoq 歩く、動く Sekin yuraman - 私はゆっくり歩く
() sevmoq 愛する Men seni sevaman - あなたを愛している
() ketmoq 去る、帰る、過ぎる Ketsam maylimi? - 帰ってもいいですか?
() yugurmoq 走る、急ぐ Ko’chada yugardi - 彼は通りを走っている
() gullamoq 花が咲く

() tunamoq 夜を過ごす、泊まる

() tayyorlamoq 備える、準備する dars tayyorlash - 予習
() yozmoq 書く Nima deb yozilgan? - 何と書かれていますか?
() quvnamoq 喜ぶ

() yashnamoq 繁栄する Yashnabod - 繁栄した街 (タシケント市内の地区名)
() turmoq 立つ、留まる、その状態にある

() sevinmoq 喜ぶ Men juda sevinaman! - 私はとても嬉しい。
() bormoq 行く、ある

() yashamoq 住む、生きる Rossiyada yashaydi - 彼はロシアに住んでいる
() kulmoq 笑う Xoxolab kuladi - 彼女はげらげら笑う。
() tushmoq 着く、くっつく、留まる、撮る、降りる

() tutmoq とる、釣る、捕まえる Baliq tutamiz - 魚を釣りましょう