2014年1月22日水曜日

ウズベク語学習への誘い

ところで、ウズベキスタンの国家語はウズベク語である。

かつて「ウズベク語のいま(2013年4月18日)でも紹介した通り、ソ連からの独立より20年余を迎えたこの国では、ソ連時代を知らないと同時にロシア語を知らない若者も着実に増えてきている。

さて、そんなウズベク語だが、最近「どのようにウズベク語を勉強したのか」と読者の方から質問を受けることが増えてきた。
ウズに旅行したのがきっかけ、ウズベク人とお付き合いしているのがきっかけ...
などなどウズベク語を勉強したいと思う理由は人それぞれ。
私は純粋に「生活のため」だったが、今では何だか趣味以上のものに発展してしまった。

ちなみに、ウズベク語は日本人にとって最も学習が簡単な言語の一つだという。
文法が似通っていること、発音が比較的容易(母音調和がない)、などなど。
(実際の日常会話では母音調和はしているのだが、しなくても通じるし書き言葉では母音調和が反映されない)

中期のウズベク語学習ノート。

ところが、日本でウズベク語を学べる環境は多くはない。
独習できる書籍も大変少ない。

「ウズベク語初級―ウズベキスタンへの招待 (伊達秀、ブイツーソリュージョン、2008年)
これが今のところ日本語で書かれた最も良い教科書だと思う。
だが、残念ながら廃盤になったらしく、現在購入できる状況にない...
(私は大学図書館のものを借りては延長、また借りては延長... をしていた)

「Uzbek: An Elementary Textbook (AZIMOVA Nigora, Georgetown Univ Press, 2010)
現在日本で確実に手に入る良書はこれだろう。
全編英語だが、内容はそこまで難しくなく、きちんと単元分けがされている。
しかも全ページカラー。Amazonで購入することができる。


だが、インターネットには初級程度なら自分で学べる教材は探せばある。
以下にウズベク語学習お役立ちリンクを紹介したい。

「Learn Uzbek Language」
ウズベク人が英語で初級ウズベク語を解説しており、音声がついているものも多い。

「The Uzbek Glossary」
ウズベク語語彙集・簡易辞書。場面ごとの簡単な例文もあり分かり易い。

「Language Survival Kit Module」
分野別ウズベク語語彙集。必須語彙のみならず、専門的な語彙も多い。

「Quizlet」
単語帳などが豊富なサイト。"Uzbek"と検索すると、ウズベク語単語帳が出てくる。
但し間違っているものもいくつか見受けられるので、その都度辞書で確認しながらがよいだろう。

「ウズベク語-日本語辞書」
14,000語もの単語、4,000語近くの例文を収録したこの辞書は、恐らく日本語で引けるウズベク語辞書としては最大にして最高のものだと思われる。
私も留学期間中は常にお世話になった辞書サイト。文法解説などもある。オススメ。


もしロシア語ができるのであれば
「モスクワ国立言語大学:Ресурсное обеспечение обучения языкам стран СНГ
こちらもおすすめである。ウズベク語は然ることながら、かなり良質な初級のウズベク語教科書が無料で配布されている。
但し、すべてロシア語のため、ある程度のロシア語読解力は必要。


ちなみに、私は1年間でこんな教材を使って半分独習・半分先生とウズベク語を学んだ。
本当に手探りの状態で、ウズベキスタンに来た1年前は何も知らずに苦しんだ。
どれくらいかというと、来た当初は「Assalomu alaykum(こんにちは)」しか知らなかった。


辞書、教科書、会話集、ウズベク語話者向け初級日本語文法書、会話帳...etc.
おそらくどれも日本では手に入らないが、小さめの和ウズ教科書なら、知り合いに頼めば手に入る、かも...?


ちなみに、2014年現在のところウズ国内では「和ウズ辞書」は以上の2冊をよく見かける。
どちらも日本語初級学習者向けなので、内容は易しい。ウズベク語学習者にもよい。


ちなみに、都内在住の方であれば、上記以外にも更に「授業に参加する」こともできるだろう。
「NPO法人日本ウズベキスタン協会」がウズベク人留学生を講師に迎え、ウズベク語講座(初級と中級)を開いている。
JICAや東京外国語大学で開講されているウズベク語の授業は、聴講生として出席することもできるそうだ。(年度によって異なるので、詳細は検索してみるとよいだろう)

ちなみに、私の本来の専門はロシア語 (!)
ところが留学中はウズベク語ばっかり学んだので、教材の数はこうも違う。
(上の写真は私がウズ滞在中に使用したロシア語教材のすべて)
いいのかこれで?! いやよくない。いや、でもいいか、いいよね。


ちなみに、ウズ行き航空券は格安航空券を検索できるスカイスキャナーがおすすめ。


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2014年1月15日水曜日

やっぱりヘンだよウズベキスタン (ウズ生活あるある編)

前回の「ここがヘンだよウズベキスタン (ウズで見つけた不思議な出来事まとめ) 」(2013年12月12日)の記事が思いのほか反響があったので、調子にのって続きを書くことに。

既に分かっていただけるだろう。
それこそ渡ウズから2ヶ月の間は驚きの連続であった。ところが現在では驚き慣れてしまい、何に対しても驚かなくなったのである。
驚くという感情に置き換わり、呆れることになったのだが、次第にその感情さえなくなったのだ。
「ウズベクあるあるが次第に自分の中になくなってくる」こそが、まさにウズ生活あるあるとも言えそうである。
特筆すべきいくつかの気付きを以下に述べるが、いずれもウズに生活していなければ「あるある!」と共感できないものだろう...


天然記念物な日本人
2014年現在、ウズ全土の在留邦人は120名程度だという。
殆どは大使館かJICAの関係者で、普段からブラブラと街を放浪するのは私のような留学生くらいだろう。(ちなみに日本人留学生は常に5名に満たない。そして留学生の名誉のために述べるが、多くの学生たちは勤勉であり、私のようにフラフラしているのは実に少数派である)
つまり、ウズの人々に容易に目に付く日本人はとにかく少ない。
タクシーやバザールで私が日本人だと知るなり、「生きて動いている日本人を初めて見た!」と大興奮する人が少なくない。地方に行くほど顕著だ。
日本人の存在は神話だと思っている人もいるかもしれない。


街中プロパガンダ、に慣れる
「繁栄した我らが独立ウズベキスタン!」「独立は我らが誇り」....
こんなソ連的なプロパガンダが常に街中に溢れるのがウズベキスタン。
スローガンと共に描かれるのは、ウズの象徴的な建物(独立広場など)を背景にした、笑顔の子供たち(明後日の方向を見つめている)、笑顔の労働者(やはり明後日)、キリリとした学生たち(以下略)..
大きな通りだと50-100mおきには大小様々なものが設置されている。
観光客や、ウズに来たばかりの人は息苦しさを覚えることもあるらしい。
ところが、暮らしてみるとあまりに日常的なことなので、目にも入らなくなる。
自宅周辺を数えてみるとかなりの数があって驚いた先日。灯台下暗しとはこのことか。

Mustaqillik g'ururimiz va iftixorimiz!
独立は我らが誇りである!


お釣りがテキトー
慢性インフレ気味のウズでは、一枚の紙幣が持つ価値が著しく小さい。
その割に日用品の価格はそこまで安いわけではないので、一度の買い物で50,000スム(1500円程度)、つまり50枚のお札を飛ばすのは日常茶飯事
なので、例えば100スムのお釣りなどは店側もバカバカしいと思うらしく。
大体あめ玉か、おしぼりか、マッチ1箱か、ティーバック1つを代わりに寄越してくる。
正直、100スムでは何も買えないのでこっちのほうがありがたい。
こう思ってしまう時点でウズベク化しているのかもしれない。


体臭が変わる
ウズの食事は全般的に羊肉と油が大量に使われている。
日本人好みの味が少なくないので、つい食べ過ぎてしまい... 長らくこの地で暮らしていると体臭が変わる。
実際私自身も体臭がキツくなった。
そして、とある在留邦人の体臭が羊肉の香りになってしまった事件もあった。
ウズ長期滞在から帰国した人が空港からの帰路で、そっと車の窓を開けられたというエピソードもよく聞く。
万人の体臭を変化させるのがウズの食事なのである。

とくに国民食プロフは、油と羊肉のオンパレード


いたるところにいる警官
街のどこを歩こうが、必ず目に入るのは緑の制服を着た警官たち。
1日20人は言いすぎかもしれないが、それくらいの人数を見ても不思議ではない。
通りや地下鉄周辺、店の周辺や図書館入口などなど、至るところに彼らはいる。
主に外国人旅行者はカツアゲ被害に遭うと悪名高い彼ら。
だが、意外にも気さくな人が多いと気付くのは、ウズに暮らして少し経った、言葉に不自由しなくなってくる頃だろう。
ちなみに、彼らのおかげでタシケントはCIS諸国の中でも治安は決して悪くない


ロシア製は高品質、トルコ製は最高品質
あらゆる技術が追いついていないウズでは、日用品の多くは輸入品だ。
安価なウズ製も最近増えてきたが、中国製を上回る品質の悪さを誇る素晴らしい代物が多い。
輸入品の多くはロシア製やトルコ製で、日本の生活に慣れ親しんだ人にとってはどれも質は高くないと感じるものだろう。
ところが、この国で暮らしているとあら不思議。
ロシア製やトルコ製の物を買うと、なんだかとてもいいものを買ったと思えてくるのだ。
日本に帰ったら、100均でさえ宝庫のように思えるに違いない。。


Do'stim! で何とかなっちゃうコネ社会
ウズ社会は強烈なコネ社会である。
これを語る上で欠かせないのはdo'stim(我が友よ)という一言であろう。
入学や入社はもちろん、この一言といくらかの札束で為されることも少なくないとか。
また、日常生活でもこの一言はよく聞こえてくるし、実際とても便利だ。
ある知人が車を飛ばしていた時のことだ。速度違反か何かで警察官に止められたのだが、彼はたった今知り合ったばかりの警官に
「おお我が友よ、元気か、仕事は順調か」
と一方的に声をかけたのだ。かと思ったら、
「俺はちと急ぐんで、達者でな」
と言い出し、警官のほうも「そうか、達者でな」と双方笑顔で分かれるというエピソードがあるほど。
困ったときや、値下げして欲しいときなど、do'stimと呼びかけてみると効果てきめん...?


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