2014年12月9日火曜日

こっそり教える!タシケント観光の穴場スポット

ヒヴァ・ブハラ・サマルカンド———

ウズベキスタンの3大観光都市といえば、この3つ。
確かに、これらの都市には荘厳な歴史的な建造物や遺跡が多々あり、その美しさたるや、それこそ筆舌に尽くしがたいもの。

それらの都市を差し置いて、今回はタシケントを紹介したい。
なお、ブハラとサマルカンドに関しては、かつて筆者も弾丸旅行の様子(サマル編ブハラ編)を紹介しているので、興味のある方はそちらを参照されたい。

タシケント中心部、アミール・ティムール像
これについては一般的なガイドブックにも掲載されているので、説明は彼らに任せることとし、
本稿では元気よく省略する (!)

ウズベキスタンは各都市間のフライトがまだまだ未整備で、基本的に地方都市に行く際には首都・タシケントから行くことになる。また、ウズベキスタンへの海外からの空の玄関口は、ほぼ必ずと言っていいほどにタシケントだ。

ウズベキスタンに訪れる際には必ず立ち寄るのに、観光都市として取り上げられることがイマイチ少ないタシケント。

ちなみにタシケントはこんな穏やかで素敵な街。

筆者が愛してやまないタシケントの観光案内には載らないスポットを、筆者の独断と偏見でこっそりと、求められてもいないのに勝手にお教えしたい


1. アミール・ティムール博物館 (Amir Timur Muzeyi)
タシケントのド真ん中、鮮やかな青のドームが目を引く建物こそが「アミール・ティムール博物館」である。ウズベキスタン・ホテルの目の前、ランドマークでもあるアミール・ティムール像のすぐそこにあるのでとても目立つ。

ウズベキスタンの英雄であるアミール・ティムールの展示がメインだが、個人的に面白いと感じたのはイスラム・カリーモフ大統領に関する展示である。
大統領の写真や世界の著名人が大統領に宛てた手紙のほか、個人的には「Mustaqillik (独立)」と名付けられた1Fに展示されているプロパガンダ的絵画が気になって気になってしょうがない。

アミール・ティムール博物館の外観。
外から眺めるだけでも十分楽しめるほどに美しい。周囲にはベンチもあるのでちょっとした休憩にも◎
筆者が気になって仕方がない絵画 "Mustaqillik"
未来を担う子ども、ウズの歴史的建造物、豊かな自然、発展を象徴するタシケントの近代的な建築物・・・そして大統領。シュルレアリズム絵画のようで、これはこれで引きつけられる。


なお、入館料は数千スムと比較的安価のはずだが、頻繁に変わるのでここでは明記しない。日本人でも留学生としてウズに滞在している場合は、レギストや学生証を見せると無料になる。(要交渉)
ウズベキスタンがどんな国なのか、大統領がどんな人物なのか、この博物館を見れば何となく雰囲気が伝わるだろう。


2. 公共交通機関
・タシケント市バス
タシケントは公共交通機関がそこそこに発達している。市民の足となるのは、主にメトロ・市バス・路面電車・タクシー(白タク)などが挙げられる。
ここでは観光客にも分かりやすいメトロと市バスを取り上げよう。
典型的なタシケント市バス。手前に写る大型のものはメルセデス社製で乗り心地がよい。
後ろにある小さなものはISUZU社製で古いものが多く、かなり揺れる。が、これを乗りこなせたら立派なタシケント市民だ。
タシケント市内のあちこちに安価で行くことができるのが、この緑色の市バス。
筆者の留学開始当時は700スム(2013年3月)だったのが、留学が終わる頃には800スム、2014年12月現在は1000スムまで上がったという。
それでもタクシーが4000-5000スム程度かかることを考えると、まだまだ安い。


バスがオススメな理由はいくつかある。運賃は一律なので、路線によっては市内をグルリと見て回れるのはもちろん、何よりもタシケント市民のごくごく普通な生活を垣間見ることができるのだ。
通勤通学途中の市民、買い物に行く年金暮らしのお年寄り、たまに乗って来るジプシーの母子・・・ここには小さなタシケントがある。

なお、バスは基本中乗りで、乗ったあとにやって来る車掌に運賃を払う。すると、左図のようなAvtobus chiptasi (乗車券)を切って渡してくれるので、降車までは持っているようにしよう。これが運賃を払った証明になる。
なお、大体の路線は複雑なので、地図できちんと確認するなり、車掌に行き先をきちんと聞く必要がある

・タシケント地下鉄
中央アジアで初めて地下鉄の操業が始まったのは、我らがタシケント。
ソ連時代に国内7番目の路線として1977年に開業になり、現在も変わらず操業している。
留学当時暮らしていた場所から最寄り駅の一つだった、Hamid Olimjon駅

特筆すべきはそれぞれの駅のホームの美しさ!
タシケント市内の地下鉄は撮影が禁止されているので満足な写真はないが、それぞれの駅に特徴があり、いずれも美術館のような美しさである。
とりわけ細かな装飾が凝っているので、日がな一日、気になった駅で降りて駅の装飾を楽しんだあと、またやって来た電車に乗ることを楽しむこともできる。
なお、駅の装飾に関してはこのページが詳しい。

なお、ホームには基本的に警察官が1-2名おり、乗客を見張っているのでむやみにカメラを出したりするとトラブルの元になるので注意が必要だ。


運賃はバスと同額で、2014年12月の段階で1回1000スム。メトロの出入り口に入ると、小さな窓口があるので、そこでお金を出すとその分のジェトン(左図、水色のコインのようなもの)と引き換えてもらえる。これをゲートにあるジェトン投入機に入れればゲートを通ることができる。

なお、このゲートの手前には基本的に警察官がおり、荷物チェックがある。外国人は例外無く一度はチェックされるのでパスポートの準備をしておこう。(なお、筆者は現地化したため1年間で1度しかまともにチェックされなかった)


3. タシケント中央郵便局
ソ連的なものを未だ色濃く残すウズベキスタンで、より濃密なソ連体験をしたい場合——
きっとその欲望はタシケント中央郵便局に行くことによって満たされるに違いない。
デデマンホテルやアライスキー・バザールの近くにあるのでロケーションは良好。
アミール・ティムール駅から徒歩5分ほど。

とにかく局員の対応がロシアのそれ以上にソ連的だ。
基本的に「無表情・高圧的・不親切」の3拍子を揃えた局員には感動さえも覚えるかもしれない。(もちろん局員による。笑顔で親切にしてくれる人だっている。)
郵便料金は非常に安く、日本に封書を送るのに2000スム程度なので、日本円にして100円もかからない計算だ。
なお、荷物を送りたい場合は「タシケントから荷物を送る、の巻」(2014年2月12日)を参照されたい。


4. ウズベキスタン・ホテルのロビー
これは旅行者というよりは、留学生や安宿住まいのバックパッカー向けの情報になるかもしれない。
この目立つ外装のウズベキスタン・ホテルは、タシケント中心部のアミール・ティムール広場の目の前にある。

タシケントの中心地にあるこの老舗ホテルでは、毎日必ず誰かが結婚式を挙げているため、ロビーにいれば美しい若い夫婦を見ることができるだろう。
それだけではない。このホテルのロビー(とホテルの周囲10m)はパスワードのいらないwi-fiが常時飛んでいる
iPhoneなどの機器を持っていながら、インターネットに恒常的にアクセスできない場合は、このホテルに行けば一時しのぎはできるだろう。

なお、ロビーには小さなカフェもあり、コーヒーやお茶を飲むこともできる。


5. 古本屋街
ЦУМ脇に、100mほど古本屋が軒を連ねる場所がある。
留学生や研究者をはじめとした在留邦人には有名な場所だが、欲しい本があれば新しいものも古いものも、ここの古本商に相談すると手に入るだろう。
とりわけソ連時代に刊行された古い本を手に入れたいときにはココ。

オレンジ線の部分が古本屋街。
Kosmonavtlar駅からほどない場所にある。ЦУМからは少々奥に入ったところ。


6. スーパーマーケット
市民の生活が見えるのがスーパーマーケット。普段タシケント市民がどんなものを使い、どんなものを食べているのかがダイレクトに見えて、スーパー巡りはとても面白い。
タシケントの大きなスーパーでは大抵美味しそうなパンが売られている。
実際にとても美味しい。

市内ではKorzinkaMakroといったスーパーが大きなチェーンで、住宅街が近い通りで見かけることができるだろう。
とりわけBunyodkor駅から300mほどのところに、KorzinkaMakroが向かい合っている場所があるので、とにかくスーパー巡りをしたい場合はココがオススメである。

Bunyodkor駅から300mほどのところにある、Samarqand Darvoza

Samarqand Darvoza (サマルカンドの門)と名付けられたこのショッピングモールには、1Fに市内最大級のスーパーがあるだけでなく、2F以降には海外ブランドをはじめ、あらゆる店が軒を連ねる。


7. Uzbek Apparel
可愛らしいウズベクの伝統柄を使った小物やお洋服が欲しい——
そんな願望を叶えてくれるのが、最近できたウズベク伝統柄をふんだんに使った服飾店「Uzbek Apparel」
日本のウズベク伝統柄ファンには、今やすっかりお馴染みの店となった。
Uzbek Apparel公式ページより
このようなアトラスを使った小物類も販売しているとか

なお、場所はHamid Olimjon駅近くにある、ハミッド・オリムジョン広場の一角。
公式ページはこちら


8. 名物!プレジデンツキー(大統領)渋滞
タシケントといえば大統領渋滞。一度は巻き込まれてみたい、大統領渋滞。
大統領渋滞とは何か?
ウズベキスタンの大統領は、出勤退勤の際にタシケントの目抜き通りを全て通行止めにして、大統領公邸とオク・サロイと呼ばれる大統領宮殿(執務する場所)の間を行き来する。
当然、通行止めの間は激しい渋滞になるのだが・・・
大統領渋滞に巻き込まれると、道路はこんな感じで阿鼻叫喚となる

時間とルートはその日によって異なるのだが、大きな通りは確率が高い。
例えばMustaqillik shoh ko'chasi (独立大通り)沿いに一時期暮らしていたわたしは、毎夕18時頃になると大統領の車列がもの凄い勢いで通過するのを目撃したことがある。

なお、そうした通りはプレジデンツキーと呼ばれ、大統領車列が通過する15-20分くらい前になると外にいる警官がそわそわと笛を鳴らし、「窓を閉めろーー!窓を閉めろーー!大統領が来るぞーー!」と大声で知らせるのである。


9. タシケント国際空港
筆者がこっそり「ウズベキスタンの洗礼」と呼んでいる場所を最後に紹介したい。
それは、ウズベキスタンに来る誰もが通る道、タシケント国際空港である。

世界の空港のワースト5に見事ランクインしたタシケント国際空港は、サービスや空港の設備といったあらゆる面において「洗礼」と呼ぶにふさわしい
飛行機を降りると、真っ先に走り出す人々。
一目散にパスポート・コントロールに向かい、列というよりは群れを形成する。
ここでスタートダッシュが切れなければ、群れの最後のほうに追いやられ、1時間はかかってしまう。

かろうじてパスポート・コントロールを抜けたあとに荷物を受け取る作業があるのだが、これもまたなぜだか時間がかかる。人によっては2時間ほどかかる場合もあるとか、ないとか。
荷物が流れて来るベルトコンベアの設計が悪いのか、荷物はコンベア上のカーブで落ちたり、詰まったりするのも見ものだ。
何とか荷物を受け取ったあとに待ち受けているのが、税関申告と荷物検査 (!)
ここでは基本的にはトラブルがないはずだが、何よりも行列や、割り込んで来る人々と闘うことになる。
覚えておこう、タラップを降りたら全力ダッシュあるのみだ

命からがら・・いや、何とか空港を出るのは到着の2時間後。
すっかり疲弊したあなたに襲いかかるのは、煩わしいほどのタクシーの客引きだ。

・・・と、面白おかしく書き連ねたが、早く出るためのコツがある。

荷物は預ける段階で"Fragile (壊れ物)"タグを付けてもらう。
タシケントでも比較的優先されて荷物が出て来る。そもそも預け荷物ゼロが最も早く出る方法でもある。
飛行機を降りたらとにかくダッシュすること。
パスポート・コントロールに群れができる前に辿り着け!
税関申告書は機内で書いておくこと。必ず2枚書いておくこと!
なお、書き方例はこちらから。


このように、タシケントも実に楽しめる要素がたくさんある街なのだ。
美味しいものだってたくさんある。
実は観光名所もあるが、これはガイドブックにお任せしよう。

タシケント・タワーというベタな観光名所からは、こんな綺麗なタシケントの夜景だって楽しめる


なお、タシケントの食事処やスーパーマーケットなどを掲載した、筆者作成の地図も紹介しておきたい。
その名も「タシケント美味いものMAP (2013-2014)」
筆者が留学中の情報なので、年々情報が古くなっていくことが想像できるが、2014年12月現在はまだまだ使えるようだ。



ウズベキスタンにはまだまだ無料のwi-fiは少ない。
ウズベキスタン旅行中に旅行情報がほしくなってしまいそうなら、日本出発前にポケットwi-fiをレンタルしていくのがオススメである。筆者のオススメはウズベキスタンでも利用できる「イモトのwi-fi」!


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