2015年12月22日火曜日

旅行者の強い味方:ウズベキスタンのスーパーマーケットから垣間見る日常

スーパーマーケットが、好きだ。
これまで多くの都道府県、国や地域に訪れてきたが、必ず足を運ぶ場所といえばスーパーマーケットである。特に大きな理由があるわけではない、ただ「ワクワクするから」としか答えようがない。
これまでに取り上げてきたとおり、バザール巡りも好きだ。
しかし、個人的にはバザールの陰に隠れて焦点が当てられることの少ないスーパーマーケットに注目してしまいがちである。

密やかな趣味として、商品の裏側に書かれた商品説明を読むのが好き・・というものが挙げられるが、この趣味を実行しやすいのがスーパーマーケットというのも影響しているのかもしれない。

ウズベク語の商品説明。これが意外とウズベク語の勉強になったりする。

今回は、筆者がタシケントに暮らしていた当時、ほぼ毎日通ったスーパーマーケットの様子とその魅力、そして見所を独断と偏見で勝手に紹介していきたい。
需要はない、という辛辣なコメントはこの際、聞こえないこととしよう。


1. 「ウズ積み」と噂の独特の整然とした商品陳列
ウズベキスタンのスーパーマーケットは、妙に商品陳列にこだわる。
ネット上の愛好者たちの間では「ウズ積み」と呼ばれる整然とした商品陳列は、ウズベキスタンに訪れたらぜひ一度は見てほしい。ちなみにバザールでも見ることはできるが、より完成度の高い物を目にすることができるのがスーパーマーケットである。
買い物客に対するサービスよりも、商品陳列に情熱を注いでいる点はご愛嬌。個人的には、この陳列から商品を手に取る際のドキドキ感がたまらない。
商品棚上段の果物がまさに「ウズ積み」されている
そして爽やかな笑顔のお兄さん


2. 独特のカゴで買い物するのがちょっと楽しい
日本のスーパーマーケットで買いたい商品を持ち歩くときには、四角いカゴを手に持つか、それを前押し型のカートに載せるかの二択。ウズベキスタンのスーパーマーケットでもこれらのカゴやカートは珍しくはないが、さらにもう一択ある場合も珍しくはない。
それは「引っ張るカゴ」である。
写真の通り、少々縦長のカゴに引っ張るための取っ手がついており、移動する際にはこれを引っ張る。なんだかスーツケースみたいで面白い。
このお姉さんが引っ張っているタイプの買い物カゴは日本にはないなあ


3. 店員とのコミュニケーション
ウズベキスタンのスーパーマーケットで肉や野菜を買う際には店員と話す必要がある。旧ソ連のスーパーマーケットで一般的ではあるが、肉や野菜はグラムごとの値段が定められていて、重さによって価格が変わる。購入の前に近くにいる店員に食材の重さを測ってもらい、値段シールを貼ってもらわないと会計ができない。
スーパーマーケットに毎日通うと、この計量係の店員と自然と仲良くなってしまう。

 「今日はいい肉が入ったよ、ちょっと負けてあげるから」
 「その野菜はイマイチだから、こっちにしたら?」
 「あんた、本当にそんなに買うの?今日は客でも来るのかい?」

こんな具合に、我が家の食事情を熟知した上で一言くれるので、個人的にはこれが好きで毎日スーパーマーケットに通っていた節もあるのかもしれない。
たとえば肉売り場も量り売り。
売り子のお兄さん・お姉さんに声をかけて、「この肉を○キロちょうだい」とやるわけである。
案外、ここで語学力がつく。


4. さすがシルクロード?商品も多国籍
ウズベキスタンはシルクロードの中継都市だったことから、多民族国家である。歴史的にさまざまな国や地域と貿易を交わし、世界中からあらゆる品が集まったという。

この名残は現在もスーパーマーケットに少しだけ見ることができる。日本と同じく中国製品はもちろんだが、ロシアやトルコ、韓国などなど、色々な国からやってきた商品を目にすることができ、見ているだけでも楽しい。冒頭にも述べた通り、商品説明を読むのが趣味である筆者にとっては宝の山のようだった。ちなみに写真は韓国のかっぱえびせん。


5. 肉が新鮮!
ウズベク料理といえば肉である。肉を大量に買うとなればバザールのイメージがあるが、とりわけ夏場のバザールは少々不衛生で、さらに猛烈な暑さで肉もすぐに傷んでしまう。
スーパーマーケットなら空調もしっかりしており、さらにそれなりのスーパーであれば店員の衛生意識も高い。バザールに比べると割高になるが、衛生的で、新鮮で、美味しい肉を手に入れたいならスーパーマーケットしかない。
にっ、肉々しい・・・・!(こちらはすでに測られた状態の肉。日本のスーパーと同じ)


6. お菓子の宝庫、よりどりみどりのお菓子を量り売り
日本だとファミリーパックの袋菓子が一般的だが、ウズベキスタンでは量り売りが一般的である。数百はありそうな飴やチョコを好きなだけ袋や箱に入れ、計量して買う。
もちろん元から大きな袋や箱に入ったものも売っているが、少々割高なので、こちらは基本的には贈答用と考えてよいだろう。計量して買う形式のお菓子はウズベキスタン製かロシア製、あるいはウクライナ製であることが多い。
なお、ウズベキスタンで買うことができるオススメのお菓子についてはこちらを参照あれ
写真右側、全部お菓子です。甘いもの好きにはたまらない〜!


7. なんでもある。必需品から、なにそれ?まで
それなりに大きなスーパーマーケットであれば、色々なものが揃っている。さながら、現代的なバザールのようだ。野菜や肉といった食材はもちろんのこと、服飾品や電化製品、宝飾品や文具、それから贈答品などなど・・・いずれもバザールや街中の専門店に比べると割高だが、品質は良い。
これらの商品は一年中売られていたけれど、結局何だったのか今でもわからない。

なお、経済状況によっては特定の商品がゴッソリとなくなったり、あるいは一つの商品だけで二つの棚をビッシリと占拠していたりと、謎の光景に出くわすことも珍しくはない。スーパーマーケットは見ていて飽きない上に、経済や貿易事情もうっすらと見えてくるので面白い。

ちなみに、大きなカバンや袋を持ってスーパーマーケットに入ることは原則としてできない。窃盗を疑われるなど、ややこしい問題に巻き込まれる可能性もあるので気を付けたい。その場合は入り口近くのロッカーに預けるか、袋の口を警備員にテープで止めてもらうとよいだろう。


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2015年10月21日水曜日

ウズベキスタンで用を足す:タシケントで出会ったトイレとその使い方

「ワオ・・・」
国外の旅先で思わずこんな一言が無意識のうちに口から出る場所といえば、トイレではないだろうか。それも、どちらかといえば発展途上にある国のトイレ。

バザールや観光地では、ひっそりと「ТУАЛЕТ」とキリル文字で書かれていることが多い。
ロシア語でトイレという意味で、トゥアリェーットと読む。

ウズベキスタンもご多分に漏れず、多くの日本人にとってはある意味で驚きを伴い、一部の人にとっては懐かしさを伴うトイレが存在する。
もちろん、それなりに名の知れたホテルやショッピングモールにあるようなトイレは申し分なく、日本と同じ、あるいはそれ以上の美しさを誇ることも多い。だが、ウズベキスタンで出会うトイレ全てにそのレベルを求めることは、残念ながらまだまだ出来ない。


今日は、私自身がウズベキスタン滞在時代に出会ったいくつかのトイレと、関連情報をいくつかお届けする。当然ながら記事中には「閲覧注意」とまではいかないが、食前・食中・食後の読者の皆様にはオススメできない写真も含まれるので、ご注意いただきたい。

ウズベク語で表記されたトイレの建屋。
ウズベク語ではХОЖАТХОНА(Xojatxona)、ホジャットホナと発音される。

ウズベキスタンには日本のようにコンビニやスーパーがあちこちにあるわけではなく、頻繁にトイレに立ち寄ることはできない。観光客が気軽に立ち寄ることのできるトイレは、基本的にバザールやホテル、観光地(広めのモスクやマドラサだと敷地内にある)などに限られるだろう。


バザールや観光地にあるトイレは上の写真にあるような外観をしていて、入り口で200〜500スム程度(10〜30円)を支払うと、ザラザラとした紙をくれる。しかし、これが新聞紙や信じられないほど硬いザラザラとした紙?だったりするので、個人的にはトイレットペーパーを持ち歩くことをお勧めしたい。

ウズベキスタンのトイレットペーパーは、日本の小中学校のプリントでもおなじみの「わら半紙」をさらに固めたものに似ている。
とにかく固い。お尻痛い!

なお、少々アレな話だが、もらった紙も、持ち歩いていた紙も足りない場合には200スムと500スムで拭くという最終手段もある。それぞれ価値が低いので、トイレのゴミ箱を見ると「使用済み紙幣」が入っていることも珍しくない。

注意事項として、使用済みの紙は流すべからず。便器の傍にあるゴミ箱に捨てなくてはならない。ウズベキスタンのトイレの水圧が弱いのと、日本と違ってトイレットペーパーが水に溶けないため、流すとすぐに詰まってしまう。


前置きが長くなったので、そろそろウズベキスタンのトイレを紹介したい。
まずは伝統的なトイレから。日本の伝統的な「ぼっとん便所」と同じく、深い穴に用を足す。こうしたトイレは今では郊外や地方でしか見ることができず、観光目的で行った場合にはまず使うことはないのでご安心いただきたい。

ウズベキスタンの典型的な田舎のトイレ。
足元は石造りだったり、木だったりと、その様子はいろいろ。

万が一こうしたトイレに入ることがあったら、あらかじめ家人に紙をもらっておいたほうが良いだろう。ちなみに、手前にある鉄の壺の中には水が入っていて、汚れた箇所や、手を洗うのに使われる。
当然ながら、デリケートな場所をこの壺の水を使うわけだが、他のイスラーム地域同様に左手で洗う。不浄なものは左手で済ませるので、基本的には一般的な水洗トイレであってもトイレットペーパーやゴミ箱が左側に備え付けられていることが多い。

壺をアップに映すとこんな感じ。
田舎だと、この壺の中の水には雨水が使われることも珍しくない。

基本的には、まず左手に紙を持ってあらかた拭き、右手に壺を持って左手で洗い、濡れているのが気になるのならさらに紙で拭く。最後は左手から壺の水で洗うのが一般的な流れである。

ちょっと綺麗めのトイレ。
観光地の屋外だとここまで綺麗なものは少ないが、施設内だとこのタイプが多い。

上のトイレはコンサートホールやレストランなど、屋内施設で一般的なトイレ。このほかに、日本と同様に洋式トイレも多く普及しており、このペルシア式水洗トイレとの普及率は大体五分五分。
この場合は、ゴミ箱とバケツが左手側になるように、つまり入り口側に顔を向けてしゃがみこむのが一般的だが、誰も見ていないのでしやすい方で大丈夫である。


そして、おそらく多くの観光客が訪れるであろうバザールのトイレは、少々冷や汗モノであることが多い。
いわゆる中国の「ニーハオ・トイレ」はウズベキスタンにもある

上の写真は最近改修されたであろう、地方都市にあるバザールの綺麗なトイレ。
だが、着目すべき点は扉がないところ。いわゆる中国の「ニーハオ・トイレ」で、用を足すときには壁側ではなく、通路側を向いて行う。隠れていて見えないが、手前の柱の陰にゴミ箱などがある。

バザールのトイレには扉があるタイプも多いが、だいたいが閉まらなかったり、基本的に大事な部分が隠れなかったりと、まさにアドベンチャー。現地の人々も同様に用を足すので、誰も気にしない。ここは恥ずかしがらず、経験だと思って用を足してみるのもアリかも。扉の開け閉めの手間は省けるし、意外に開放感がある (何)


大学などの教育施設にあるのは大概このタイプのトイレ。
これは建設会社のホームページから。

なお、私のように留学生としてウズベキスタンで過ごす場合は、多くは大学のトイレにお世話になるだろう。私自身もなんどもお世話になった。
大学のトイレは大体が白を基調とした、上の写真のような外観だ。前に紹介したペルシャ式便器のことも多い。
上の写真は建設会社が提示するものなので相当綺麗だが、多くは3割増しくらいで汚い。しかし、バザールよりはマシで、扉だって閉まる。
もちろん、洋式であっても紙を流してはいけない。必ず備え付けのゴミ箱があるので、使用済みの紙はそこに捨てよう。

注意事項として、旧ソ連ならどこにでも共通することだが、洋式は便座がないことが多い。しゃがむというか、中腰で膝をプルプルさせながら用を足すか、ヒールを履いていない場合は便座の上に一度立った上でしゃがんで用を足す・・・という方法など、これに関しては個人のお好みで。

Мは男性で、Жは女性。こんな風に適当に書いてあることが多い。

なお、トイレには基本的に「М」だとか「Ж」というキリル文字が書いてあるが、Мが男性でЖが女性であるこれはロシア語から来ている。ウズベク語の場合は男性がErkak、女性がAyolである。覚えておいて損はなさそうだ。


ちなみに、「トイレどこ?」という表現は覚えておいて損はない。もちろんToilet? と英語で聞くのもいいが、せっかくなので余裕があればウズベク語とロシア語も覚えておきたい。
ウ) Xojatxona qayerda? (ホジャットホナ・カイェールダ?)
ロ) Где туалет? (グジェー・トゥアリェーット?)

というわけで、ウズベキスタンのトイレはなかなかパンチの効いたものが多いが、それも楽しむ目的の一つになり得るかも・・?
なお、個人的にはトイレ写真を集めるのが一時期趣味ではあったので(変態)、もし旅行をされた方で「こんなに面白い・スリリングなトイレがあった!」という情報がありましたら、コメントなどでお知らせいただけると、執筆者が喜びます。(変態)


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2015年9月6日日曜日

タシケントの美味しいものを、独断と偏見で紹介

「旧ソ連の三大美食都市」といえば、
ウクライナのキエフ、グルジア(ジョージア)のトビリシ、そしてウズベキスタンのタシケント——

筆者自身はどこも行ったことがあるが、それぞれ味付けなどが異なっているので一概に「ここが一番美味しい」と断言することはできない。が、個人的にはタシケントに1年間暮らしていたので、今でもウズベキスタンで食べたものが恋しくて寝付けなくなることがあるし、記憶にも鮮明に残っている。

日本に帰ってきてから、タシケント時代に食べたほどたくさんの美味しい苺にありつけていない
タシケントの苺は、美味しい

タシケントは美味しい。
もちろんブハラやサマルカンド、ヒヴァといった観光都市が取り上げられることが多いが、タシケントは首都ゆえに洋の東西を問わずあらゆる食事が集まっており、食の都としての魅力は十分だ。ちなみにタシケントの見所はこちらから
今日は筆者が帰国した今も「恋しくて寝付けなくなる」ほどに美味しいと思ったものを紹介していく。

タシケントではウズベク料理はもちろんのこと、あらゆる民族の料理を食すことができる。民族あるところに料理あり—— 当然ながら、ロシア料理やタタール料理、韓国料理やトルコ料理などなど、多民族都市であるがゆえに"多食文化都市"でもある。


1. 市内唯一のタタール料理店「イルミーラ」の肉料理!
イルミーラにはよく通ったものだが、肉料理なら何でも美味しい。

筆者はタタール研究をしているので、これはかなり独断と偏見の選択である。
けれども、タタール料理はウズベク料理ほど油っぽくなく、且つオリエンタリズムを感じさせるものが多く、日本人の舌にも合うに違いない。

だが、現在タシケント市内にタタール料理店は一店舗のみ。イルミーラ(Ильмира)というこの店は典型的なタタール人女性の名前であるが、何よりも肉料理が美味しい上に、価格がとにかく安いのでオススメだ。
個人的には肉料理のほかに、チェブレキ(Чебуреки)タタール風サラダ(Салат по-татарски)もオススメできる。
 →MAP MEMO【タタール料理】ILMIRA



2. 日本大使館近くのカフェ・スンドゥクのカツレツ
外観はウズベキスタンを感じさせないほどオシャレ。吉祥寺にありそう。

日本大使館の周辺には食事処がそれなりにあり、中でもカフェ「スンドゥク (Сундук)」はオシャレ度が高く、現地のオシャレな若者や在留邦人にも人気がある。
宝箱の意味を持つ店名から想像できるとおり、店内は細かな装飾がされていて心なしかワクワクするが、料理も宝箱から取り出したように美味しいものが多い。

筆者はポーランド風カツレツが大好きだった。2014年当時、これで10,000スム(300円程度)d

個人的には写真でも紹介している、ポーランド風カツレツ(Котлет по-польски)がオススメだ。ボリュームがあり、見ても食べても幸せな気分になれる。
 →MAP MEMO【カフェ】Сундук



3. チェーン店「カフェ・ブハラ」のギジュドゥバン風サモサ
普通のスタンドのサモサよりもちょっと大きめなのがポイント。肉汁じゅわ〜!

留学中は毎日サモサを食べて、居住地の半径5km以内のサモサは全部食べたと自負する筆者が「これが一番美味しかった!」と強い自信とともにオススメできるのが、カフェ・ブハラ(Buxoro kafesi)ギジュドゥバン風サモサ(Самса по-гиждувански)である。

スタンドで800スム程度で売っているサモサよりも大きく、大人の手のひらサイズはあろうかという大きさ。一口・・じゅわっと肉汁が広がるとともに、芳醇な肉と新鮮な玉ねぎの香りが鼻を通り抜けてゆく。
カフェ・ブハラはチェーン系列のカフェで、タシケント市内に複数店舗がある。
 →MAP MEMO【ウズベク料理】Cafe Buxoro



4. 日本大使館近くのカフェ・スタジオのプロフ (木曜日)
木曜日のビジネスランチはプロフ。もちろん、ふかふかのノン付き!

木曜日はプロフの日 (Payshanba kuni - osh kuni)と言われており、タシケント市内のカフェやレストランでは木曜日になるとプロフを作る店舗が多い。たとえどんなにオシャレなカフェであっても、その日に限っては店内に脂の香りが充満するので、入店前に「カツレツを食べたい」と思っていようが、問答無用でプロフが食べたい病に罹る。

カフェ・スタジオの外観。先ほど紹介したスンドゥクの向かい、日本大使館の真向かいにある。

個人的には、これまた日本大使館の真向かいにあるカフェ・スタジオ (Cafe Studio)プロフ(Плов)が食べやすくてオススメだ。もちろん、プロフセンターや街中の安食堂のプロフも大いにオススメしたいのだが、「ちょっとした贅沢気分を味わいながらもプロフ」という何とも言えない体験はそんなに多くの人はしないだろう。
カフェ・スタジオのプロフは癖がなく、脂もひかえめ。お腹が弱い人にもオススメできる。
 →MAP MEMO【カフェ】Studio Cafe



5. アフソナのノンは単体で何枚も食べられる美味しさ!
店内もモダンなウズベク・デザイン。青タイルを施したタンドゥルや壁など、意外な見所?

オイベック駅の近くに「アフソナ (Афсона)」という、モダンなウズベク料理レストランがある。ここはオシャレな若者たちはもちろん、在留邦人にも人気がある。在留邦人がゲストを接待する際にも使える、オシャレウズベク料理レストランだ。
数あるウズベク料理の中で、個人的にはバイラム・プロフ(Праздничный плов)焼きラグマン(Жареный лагман)サモサ(Самса)は何度食べても飽きないし、実際留学中は何度も世話になった。


何も言わない、食べれば分かるって!

そんな中でも「これは絶対に食べなきゃ!」とオススメしたくなるのは、パティル(патыр)と呼ばれるノン(伝統的な丸形パン)である。必ず焼きたてを持って来てくれるので、温かいうちにちぎって食べるのが吉。風味が甘く、気付いたらメインディッシュが来る前に頼んでしまう。
 →MAP MEMO【ウズベク料理】Afsona


6. ちょっと奮発!遊牧民の移動住居ユルタの中で味わうキルギス料理!
外から見ても大きなユルタだが、入ってみるともっと大きく感じる。

オイベック駅から歩いて5分ほど、少し小さな路地を入ったところに突如として現れる遊牧民の伝統的な移動住居ユルタ。キルギス料理店「マナス (Манас)」は市内でも最も有名な店のひとつで、在留邦人が日本から来たゲストを接待する際にも頻繁に使われる。
ユルタの中は見た目以上に広く、細かな装飾に凝っている。まるで別世界に来たような錯覚に陥るこの店だが、料理もウズベク料理とはまた違い、気持ちだけキルギスにトリップできる空間だ。


これが噂のベシュバルマック!肉が何とも、たまらな〜〜い!

何といってもベシュバルマック(Бешбармак)がオススメ。五本指という意味のこの料理は、本来は手づかみで食べるが、もちろんフォークで食べても問題ない。
ウズベクやタジクがプロフなら、カザフやキルギスはベシュバルマックと言われている。ウズベク料理のナリンに似ているが、このゴロゴロとした肉と、もちもちとした太麺は、一度は口にしてみることを勧めたい。
 →MAP MEMO【クルグズ料理】Manas



7. 旧ソ連に来たならロシア料理?カフェ・ベリョースカのつぼ焼きは超美味!
いかにもロシアな雰囲気だけど、中々ポップで素敵でしょ?

かつてソ連を構成する一共和国だったウズベキスタンでは、当然ながら今でもロシア料理は愛されているし、街中にもロシア料理店はいくつか点在している。
タシケントにはロシアのオシャレなロシア料理チェーン店であるヨールキ・パールキもあるが、個人的にはそこから数百メートル歩いたところにある「ベリョースカ(Берёзка)」という店がオススメだ。店内に入ると気の置けない家庭的な、けれどもオシャレなロシア的な空間が広がる。少々愛想のない店員も、何だかロシア的でむしろ好感さえもつ。


中身は肉じゃがみたいな味で、日本人にはウケること間違いなし!
個人的にはキノコのつぼ焼き(Горшок с грибами)がオススメだ。ロシアのつぼ焼きと聞いてイメージするつぼ焼きとはまた少々違った見た目をしているが、中身は味の濃い肉じゃがのような味付けで体に沁みる。
 →MAP MEMO【ロシア料理】Берёзка



8. 留学中はお世話になりました!安い巻き"スシ"と、安い箱入り"ウドン"
合計で18,000スムくらいだった。安さと手軽さから学生などの若い世代に大人気。

筆者の留学も残り僅か数ヶ月、という頃に住んでいたクバルの目の前にできたのがWOKという謎のアジア料理店。箱入りウドンといった、箱に入ったアジア風料理を売りにしている店で、近年ロシアでも流行っているらしい。

麺の種類や味、トッピングは自分で選ぶことができて、テリヤキや中華風など、バリエーションは様々だ。個人的には「うどん + テリヤキソース + 牛肉2倍 + 野菜」という組み合わせが好きだった。あまりに通いすぎて、最後のほうは店員は私の顔を見ただけで上記の組み合わせを用意してくれるようになったくらいだ。

見た目はこんな感じで結構ポップ。目立ちます。

他店ではまだまだ高い巻き寿司も、この店では安い。長らく魚に飢えた身にとって、サーモン巻き寿司は他にないご馳走だった。醤油は甘く、ワサビはツンとしないので好き嫌いが分かれそうだが、これはこれで結構いける。
 →MAP MEMO【ファストフード】WOK



9. ユーラシアご飯には疲れた?そんなあなたには、トンカス(トンカツ)がある!
見た目はトンカツにそっくりですが、厚さが違います。でも美味しいよ!

魚もない、豚肉は高い・・・タシケントの日本人留学生は基本的には「羊と牛と小麦と茶」という質素な食生活になりがちで、月に一度は「ああ、魚が食べたい・・・豚肉が食べたい・・・」という衝動に駆られることだろう。
何事も無理はよくない。そんな時には、日本人の心強い味方である韓国料理店に駆け込むべきである。ウズベキスタンは歴史的に朝鮮系が多く、街中にも韓国料理店が多数点在している。

高句麗の店内。なかなかオシャレで落ち着いている。客はそんなに多くないが、たまに貸切のことも。

数ある韓国料理店の中でも、個人的には「高句麗(го-гу-рё)」が好きだった。筆者自身は魚があまり好きではなかったので、豚肉に飢えた。そこで、韓国料理店に行くと必ず世話になったのが、トンカツならぬ、「トンカス」である。おそらく日本料理から韓国料理に入り、ツの発音のない韓国語ではトンカスとなったのだろう。

トンカスは日本のトンカツほど厚みがなく、ソースはデミグラスソースとケチャップを混ぜたものが乗せられる。厚みに関しては日本人には少々物足りないかもしれないが、この高句麗のトンカスは「ちょっと薄い?でも美味しい」と思えるものなので、オススメできる。
 →MAP MEMO【韓国料理】高句麗



10. 何だかんだ言って新鮮なものが美味しい!バザールの果物
留学中は一度に3kg程度買っていて、バスやメトロに乗って持って帰るのが大変だった。

さて、ここまで色々なものを紹介してきたが、それぞれの共通事項は何だろう。そう、脂っぽいという点である。
もちろんウズベキスタンでは、料理が脂っぽいために食前・食中・食後のお茶は欠かせない。脂を一気にお茶やビール、コーラで流し込んだ時の爽快感といったら言葉に言い表せないほどのものだ。

筆者はよく周りのウズベク人に聞いていた。「タシケントで一番美味しいものって、何?」と。すると、多くはこう即答してくれる。「バザールの果物でしょ」
タシケントは果物王国でもある。周辺諸国からはもちろんだが、国内でもあらゆる果物が育てられている。強烈な日差しを浴びて育った果物は、大きくて安くて美味いの三拍子が揃う。
日本にいるとあまり意識することはないが、季節ごとの旬がはっきりとするのも特徴だ。例えば、4月から5月ならイチゴ、その次にサクランボなど。夏場にはフルーツトマトがとても美味しくて、どれもキロ単位で買っては、一日のうちに平らげてしまう。

春先にはバザールも色とりどりのフルーツで華やかになる。

こうした果物はどのバザールに行っても安価で手に入れることができる。たくさん買えば買うほど安くなる。


以上が筆者のタシケントのオススメ美味スポットである。ちなみに、場所に関しては留学中に仕上げた「美味いものマップ」を参考までに。
なお、直リンクはこちらから。それぞれの紹介のあとに、【ロシア料理】Берёзкаのようにメモがあるので、それを元にリストから探していただければ簡単に見つかるはず。



ちょうどウズベキスタンも観光シーズン真っ只中となった。
多くの観光客はブハラ・サマルカンド・ヒヴァに向かうはずだが、避けて通れないのは首都タシケント。観光名所は少ないが、美味しいものはたくさんある。ぜひ試してみてほしい。



ウズベキスタンにはまだまだ無料のwi-fiは少ない。
タシケントを歩いている時にレストランの場所をスマホで探したいなら、日本出発前にポケットwi-fiをレンタルしていくのがオススメである。筆者のオススメはウズベキスタンでも利用できる「イモトのwi-fi」!



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2015年8月10日月曜日

【宣伝】新サイト開設のお知らせ

中央アジア、とりわけウズベキスタンでの暮らしを中心に紹介している筆者ですが、
実際に専門としているのはタタールの言語使用について。
ウズにはタシケントに暮らすタタール人の言語状況を調査すべく留学していました。

先日もカザンで開催されたタタール語オリンピックに参加したりと、
タタール語やタタール文化に関わる活動をすることも多くなった最近。

このたび、
志を同じくする友人と共にタタール情報を発信するサイトを開設しました。サイト名は

タタール情報局「アクバルス」

日本ではまだまだ知られざるタタール文化やタタール語、タタールスタンの魅力を発信するべくして開設された、日本では初めての総合型情報サイトです。

タタール情報局「アクバルス」のトップページ

ウズベキスタンと同様にユニークな文化を持つタタールスタンは、きっと多くの読者の皆さまにとっても魅力的な地域だと思います!ぜひ一度、ご覧いただければ幸いです。
まだまだ取り扱いコンテンツは少ないですが、近日中に拡張していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。


なお、当ブログ「タシケントの中心で、愛を叫ぶ」も引き続きゆっくりと更新していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

2015年7月8日水曜日

タシケント留学で得たものは何か、考えてみる

珍しく毎週観てしまうドラマがある。TBSドラマ日曜劇場「天皇の料理番」だ。

このドラマのの主人公は、日本一の料理人になるという大きな夢を抱え、
紆余曲折を経て20歳で単身パリへと料理修行に飛び出し、
帰国後に夢を叶えて大活躍——

と、まさに「留学の手本」を示すようなドラマとなっている。
そのことから、昨年度から始まった「官民恊働留学支援制度〜トビタテ!留学JAPAN」という留学支援プログラムとタイアップしているとか。
このプログラムに関しては色々と思うことはあるが、少なくとも奨学金制度は他のどんな奨学金よりも充実しているので、いささか羨ましくもあるのだが、それはここでは置いておくとして。

ついつい毎週楽しみに見てしまう「天皇の料理番」
当時は留学するのも高額で、上流階級の子息しかいけなかったほど。
帰国後の出世は約束されるほど留学の数も少なかった。

ここでふと考えた。
ウズベキスタンに留学して私が得たものとは何だったのだろうか。

ドラマ「天皇の料理番」の主人公・秋山篤蔵は20歳でフランス・パリへと一流の料理を学ぶために留学する。料理の知識にフランス語力のみならず、当然ながら多くの人と知り合い、フランスの文化にも触れ、多くのものを吸収していく。
(ああ、何だかとっても眩しい!キラキラしている!パリというだけで既に直視できない)


もう1年半前になるが、私自身が留学から帰って間もなかった頃には漠然と「一通りのウズベク料理が作れるようになりました」だとか「ウズベク語ができるようになりました」と、何とも薄っぺらいことを言っていたように思う。
もちろんウズベク語もウズベク料理もできるようになったが、得たものは決してそれだけではない。少なくとも、得たものを武器に駆け出そうとしている今なら分かる。


当然ながら私と、このドラマの主人公が留学で目指したものは大きく異なるし、私もまだ途上にあるわけだが、帰国から1年半経って思うことを自分のためにもいくつか書き連ねておきたいと思う。(そしてそれが、今後ウズベキスタン、あるいは中央アジアに留学しようと志す誰かにとって小さなアドバイスとなればいいなと思いつつ)


1. 過酷な気候環境・理不尽な環境下で生き抜く力
人はこれをサバイバル力という。
後にも先にも、夏場は+50度以上、冬場には-20度以下という過酷な気候のもとで1年間過ごしたのは良い経験だった。この先どう転がるか分からない人生だが、モスクワだろうがドゥシャンベだろうが、基本的にはどこでも暮らしていける自信はある。

私が留学した年は「100年に1度の寒さ」といわれるほどに寒かった。
-20度以下の寒波が襲い、濡らしたタオルでチャンバラができた。

そして、ウズベキスタン(のみならず旧ソ連はどこもそうだが)では、とにかく理不尽なことに多く見舞われる。それでも慣れとは恐ろしいもので、そのうち理不尽なことにイラつくことはあっても怒るまではいかず、飲み会のネタにするくらいにはなるかもしれない。


2. 語学力と交渉力
旧ソ連諸国に留学すると、嫌でも身に付くのはこれだ。
少なくともウズベキスタンでは「沈黙は金なり」なんてことはなく「沈黙はバカ」だ。なので、話さないと何も物事は進まないし、生きていけない。
座学では学べない「生きる力」を含んだ語学力は間違いなく身に付いた。


3. 研究に不自由しない程度の語学力
日本にいるよりも資料に当たる時間も、インフォーマントと語らう時間も確実に長くなるのが留学の醍醐味のひとつ。
少なくとも私自身が留学していた当初は3つの言語で資料を読み、インフォーマントから話しを聞いていた。留学を始めた頃は聞き苦しい言語能力ではあったが、少なくとも今はいずれの言語も意思疎通は問題ないほどに成長したので、めでたし。

でも、ウズベク語はゼロの状態で行ったので、こればっかりは人並み以上に勉強した。
今ではロシア語よりも得意になってしまった・・

4. 人脈
例えばそれは現地の有力者だったり、警察の偉い人だったり、各国大使館中の人だったり、もしかするとショート・ビジットでタシケントを訪れたこの地域の研究者だったり。
少なくとも現地の有力者にコネがあると、何かしら問題が起きたときも安心だ。すぐに解決する。

あるいは、同期の留学生など、同世代の日本人の友人はウズベキスタンで苦楽を共にすることにもなるので、かけがえのない友人になるに違いない。


5. 度胸と図太い神経と図々しさ
日本では結構嫌われる図々しさや図太い神経だが、ウズベク社会ではこの「三種の神器」を持たぬ者はあっと言う間に淘汰されていく。
列(というか群れ)では尻も肘も使って人の波をかき分けて我先に、と進む。
値段を言われれば、まず「まけてくんなきゃ買わない」と大きな声で言う。
日本でやれば、まず白い目で見られるが、ウズではみんながこうなので思い切ってやらないと生き残れない。


6. 心の余裕?
ある意味では心の余裕というのかもしれない。
ウズベク社会はまったりとしたペースで流れている。日本社会のスピードを10とすれば、ウズ社会はたぶん2か3だ。物事がまったく進まない。何度うるさく言っても進まない。
日本社会のスピード感で暮らしていると、いつの日か発狂するだろう。

「こういうものか、まあ焦ってもしょうがないよねえ」
焦ることの無意味さを学んだ。(もちろん、日本でも焦らないようになったから、これはこれで問題なんだけれど)


7. 脂肪
ウズベキスタンに暮らすと、必ず1度はひどい下痢にやられる。
私の場合は夏場に生の豚肉を食べてしまい、1ヶ月ほど断続的にお腹を壊した。
そのおかげ(?)か8kgも減量したのだが、その後バクバクと食べてしまい、結果的にリバウンド、出国したときよりも7kg増やして帰国するに至った。
ウズベク料理は美味しい。日本人には好き嫌いがハッキリ分かれるが、脂も肉もたっぷりのウズベク料理は私にはご馳走だった。



留学の手本からは程遠い私のタシケント留学が浮き彫りになったわけだが、
少なくとも生き抜く力はアップしたということで・・・・

私自身は日本の生活よりも、ウズベキスタンの生活のほうがラクだった。
心が鎖から解き放たれるような感覚とでも言うべきか。
少なくとも今もウズベキスタンに帰りたくて、ウズウズしているくらいだ(寒)



そういえば、最近はウズベキスタンでもwi-fiが使える場所が少しずつ増えてきているらしく、スマートフォンを使う人も増えてきたようだ。
私が留学していた当初は全然なくて、↓のようなポケットwi-fiがあればもっと気楽に色んな場所を散歩できたな・・と思うばかり。





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