2016年2月5日金曜日

ウズベキスタン飛行機事情:ウズベキスタン航空のドリンクから機内食まで

「おお、さすが我がウズベキスタン」

思わず声を出してしまった筆者は、驚きよりも「やっぱり」という気持ちでそのメールを読み終えたのであった。
話は2016年2月2日に遡る。筆者の元に久しぶりに在ウズベキスタン日本国大使館から「領事メール」が届いた。

(注:領事メールとは、在ウズベキスタン日本国大使館からウズベキスタンの在留邦人向けの連絡事項が書かれた貴重な情報源である。筆者は既に"元在留邦人"ではあるが、またウズに行く機会もあるだろうと引き続きありがたく受け取っている身である。)


本日の主役、みんな大好き「ウズベキスタン国営航空」

話を戻そう。筆者が受け取った領事メールには、以下のようなことが書かれていた。(筆者超訳)

”2016年1月12日から法律を変えちゃいました、テヘペロ。
最近テロが怖いので、今後一切我らがウズベキスタン国営航空の機内で写真や動画は撮っちゃだめだからね!飛行中はもちろん、駐機中もだめ!成田だろうが国外だろうがだめ!スマホの撮影も例外なくだめ!
撮ったら罰則があるから覚悟しててね!”

つまり、新規則をもう少し詳しく解釈すると、今後一切ウズベキスタン航空の機内食や機内の写真、更には窓から見えた美しい景色も含めて、撮影禁止となってしまったのである。機内食好きの筆者としては、これほどまでに悲しいことはない。

ウズベキスタン航空の広告、2013年某所にて。
ロシア語かウズベク語で「良い旅を」を直訳したのだろうけれど・・・
グッドラック、なんて言われるととても不安になる。ちゃんと離着陸するのか。

ちなみにウズベキスタンでは、空港敷地内での撮影は禁止である。
また、地下鉄の駅構内・車内の撮影も禁止である。
これらは「軍事施設」の扱いだからで、写真や動画を撮影したことが当局(警察)に知れると少々厄介なことになるので気を付けたいところ。


筆者はウズベキスタンに行くにあたって大韓航空を愛用する身であり、サービスも愛想も良いとは言えないウズベキスタン航空のファンというわけではない。しかし、怖いもの見たさで国際線・国内線ともに利用した経験があり、いずれも"愉快な経験だった"と思っている。(再度経験したいかと問われれば決してそうではない・・かもしれない)

では「愉快な経験」とはどんなことだったのだろう。
今では禁じられてしまったウズベキスタン航空機内で撮影した過去の写真とともに、過去の愉快な思い出を振り返ってみたい。


1. ウズベキスタン最後の楽しい思い出のはずが・・・・
ウズベキスタンで美味しいプロフをたらふく食べて、舌が肥えた頃に帰国の途につく。ところがあなたを待ち受けているものは・・・(ちょっぴり酸化した)プロフ!
 「プロフはもういい・・・!」
 「いやでもウズベキスタンのプロフは美味かったから最後の思い出に・・・!」

ウズベキスタンは、そんな一筋縄ではいかない国である。
最後に大目玉を食らうのが、タシケント - 成田便の機内食で提供されるウズベキスタンの国民食・プロフである。こいつが曲者だ。

当時の写真を撮り忘れたのでウズ航空公式サイトより。
写真はビジネスクラスで提供されるプロフ。ビジネスでもプロフなのかよ。

筆者を含め、筆者の周囲にはウズベキスタンと長いお付き合いをしている人が多い。彼らが口を揃えて述べる言葉がある。「アイツ(ウズ航空のプロフ)にやられた!」と。
プロフは美味しい-。
ウズベキスタンで得たそんな知見を打ち壊さんとするのが、この機内食プロフである。時間が経過しているのか酸化しており、多くの日本人はこのプロフの尊い犠牲となる。帰国して間もなく飛び込む先は、トイレである。
ちなみにウズベキスタンのトイレについて知りたい方はこちらまで。(2015年10月21日「ウズベキスタンのトイレで用を足す」)

ちなみに筆者個人としては、酸化したプロフもウズベキスタンの庶民的な食堂や、ハチャメチャな寮生活を思い出すので嫌いではない。


2. あれっ、サービスは・・・?消えるキャビン・アテンダント
事件は二度筆者に降りかかる。一度目はサマルカンドから、二度目はブハラからタシケントに帰る際のウズベキスタン航空・国内線での出来事だった。
機内に入る際、それから離陸の前に無表情で迎えてくれたキャビン・アテンダントの姿が、安定飛行高度に達した途端に見えない。結局その後、離陸して席を立つまで彼らの姿を見ることはなかった。
サマルカンド→タシケント便。国内線なのでとても狭い。
観光シーズンだったのでヨーロッパ系の観光客が目立った。
狭さだけを伝えたい画像。ちなみにプロペラ機だった。怖さ倍増。

どういうことか。その答えは降機する時に明らかとなった。
・・・・キャビン・アテンダント全員が、ビジネスクラスの座席に座って談笑しているではないか!それも、乗客が降機中に!
この驚きは、筆者が高校生の頃に訪れたカンボジアで国内移動する際に利用した「シエムリアプ・エアウェイズ」の破壊力に匹敵する。(内容はここでは語らないが、お察しの通り)


3. 謎のドリンクサービス。ウェルカム・ドリンクと思いきや・・・
これまたネタの宝庫・ウズベキスタン航空国内線の思い出。
サマルカンドからタシケントに帰る機内でのことだった。駐機場から滑走路へと向かう際に、なぜか配られるドリンク。ウェルカム・ドリンクにしては遅いし、そもそもこのタイミングでドリンクをいただくのは初めての経験だった。
乾燥する機内のドリンクは、いずれにせよありがたい。ゆっくり飲もうと手に持っていたところ、滑走路に入る直前でキャビン・アテンダントが袋を持って現れた。離陸前に急いで飲み干せ、ということだったらしい。

なお、その後キャビン・アテンダントたちの姿を見ることは、降機の際まで見ることはなかった。


こうして思い出すだけでも満腹になるのがウズベキスタン航空の素敵なところ。
なお、国際線に関してはもう少しサービスは良い。成田空港から直行便もあり、途中で乗り換えの必要がないのも便利だ。
ただし、場合によっては今時珍しくリコンファームが必要となるのは少々不便。

ちなみにウズ経験が長い人ほどソウル経由を愛用するが、しばらくウズを離れると少し寂しくもなるもの。"ウズに戻る"際に、リハビリを兼ねてウズベキスタン航空を利用するのも良いかもしれない。

ちなみに、日本人の多くにお馴染みの仁川空港では、
運がよければ韓服をきた人々の練り歩きに遭遇する。

筆者は仁川空港乗り換えで羽を伸ばしてから、タシケントに意を決して向かうのが決まりごとのようになった。ただし、ウズベキスタンへの行き方はこの限りではない。
当ブログの読者の皆さまの中には日本国外に在住の方も多いようなので、最後にタシケント国際空港への就航都市・航空会社をまとめておきたい。

国内線(ウズベキスタン国営空港)
サマルカンド、ブハラ、ナヴァーイー、ウルゲンチ、ヌクス、フェルガナ、アンディジャン、ナマンガン、カルシ、ザラフシャン、テルメズ

国際線(順不同)
ウズベキスタン国営航空 アシガバート、アルマティ、アスタナ、ビシケク、バクー、リガ、キエフ、シンフェローポリ、クラスノヤルスク、モスクワ、サンクト・ペテルブルク、カリーニングラード、クラスノダール、クラスノヤルスク、ノヴォシビルスク、ソチ、チュメニ、カザン、ウファ、サマーラ、ヴォルゴグラード、エカチェリンブルク、オムスク、ミネラーリヌィエ・ヴォードィ、パリ、ローマ、フランクフルト、アテネ、ジュネーブ、ロンドン、ミラノ、マドリード、イスタンブール、テリアビブ、ドバイ、シャールジャ、ウルムチ、北京、ソウル、東京、デリー、アムリトサル、ラホール、バンコク、クアラルンプール、ニューヨーク
アエロフロート・ロシア航空 モスクワ
ロシア航空 サンクト・ペテルブルク
ドン・アヴィア ロストフ・ナ・ドヌ、ミネラーリヌィエ・ヴォードィ、ソチ
シベリア航空 イルクーツク、ノヴォシビルスク
ウラル航空 チェリャビンスク、クラスノダール、サマーラ、エカチェリンブルク、ニジニ・ノヴゴロド
S7航空 ノヴォシビルスク
UTエアー モスクワ
エア・アスタナ アスタナ、アルマティ
SCAT航空 アルマティ
エア・キルギスタン ビシケク
アヴィア・トラフィック ビシケク
アシアナ航空 ソウル
大韓航空 ソウル
中国南方航空 北京、ウルムチ
イラン航空 テヘラン
トルコ航空 イスタンブール

ウズベキスタン航空以外のエアラインの顔ぶれには偏りがあるものの、旧ソ連圏やロシアのそれなりに大きな都市とのアクセスは良さそうだ。
個人的には「成田から北京→ウルムチ→タシケント→カザン」が夢である。航空券代はかさみそうだが、うまく調整すればできるかもしれない。


ちなみに、ソウル経由の航空券は格安航空券を検索できるスカイスキャナーがおすすめ。


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